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【シンガポール】格安大手、シンガポール便就航を拒否

2005年11月29日 | マレーシア/新嘉坡/インドネシア
 マレーシアの格安航空会社エアアジアは、シンガポール便就航の認可を申請しない方針を明らかにした。マレーシアとシンガポールの路線には格安航空が未就航で、両国政府はクアラルンプール線の開放を検討中。利用者の多い「ドル箱」路線だが、エアアジアは乗り入れを断念し、他地域への路線網拡大を図る。

 27日付チャンネル・ニュースアジア電子版などによると、エアアジアは現在、シンガポール便の代替として、シンガポール国境に近いマレーシアのジョホール州に乗り入れている。

 トニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、「(当社の乗り入れ断念は)シンガポールにとってはマイナスになるだろう」と指摘。今後はカンボジア、ベトナム、ミャンマー、ラオス、インドネシア、ブルネイ、中国への就航便を増加させ、サービス向上を進める意向だ。

 民間航空庁(CAAS)は10月、インドネシアの格安航空アダム・エアの就航を認める一方、エアアジアのインドネシア子会社AWエアについては当面認めない方針を発表。フェルナンデスCEOは「当社に対する差別」で、「開かれた競争を歓迎するはずの国が、エアアジアからの競争を恐れている」とシンガポール航空当局の対応を批判した。

 シンガポールの格安航空3社、タイガー・エアウェイズ、ジェットスター・アジア、バリューエアの経営が思わしくないのに対し、エアアジアが今年6月期決算で黒字を計上したことから、チャンギ空港から閉め出しを図っているというものだ。

 ■寡占路線を自由化?

 シンガポール航空(SIA)とマレーシア航空(MAS)が実質上寡占しているシンガポール~クアラルンプール路線は、東南アジアで4番目に旅客数が多く、昨年は約800万人が利用した。

 リム・フィーファ国務相(財務・運輸担当)は、他の航空会社の参入を認める用意があると発言しているが、路線自由化には特に赤字の続くMASを説得する必要がある。シンガポールからクアラルンプールへは、格安航空を利用してバンコクを経由したほうが料金が安いことも知られている。

(NNA) - 11月29日10時29分更新

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