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【シンガポール】TNTがトラック宅配、東南アジア縦断

2005年12月02日 | マレーシア/新嘉坡/インドネシア
 オランダの国際宅配大手TNTは30日、シンガポール、マレーシア、タイを結ぶトラック輸送を開始すると発表した。2006年上期にはカンボジア、ベトナムも含めた120都市、全長4,000キロメートルまで輸送網を拡大する。07年には中国へも広げ、「海運より早く、空運より安い」を武器に、電子・自動車部品などの需要を取り込む。

 アジアでは海運が運送全体の77%を占め、陸運は22%にとどまる。欧州や米国は陸運が8割弱を占めており、今後はアジアでも陸運比率が4~5割まで高まる可能性があるという。

 TNTは、国際急送サービス「アジア・ロード・ネットワーク」に200万ユーロ(2億8,220万円)を投資した。1日付ビジネス・タイムズによると、自社保有のトラック10台で営業を始める。

 東南アジアを網羅する陸運サービスは業界初という。海運と比べると、日数を3割短縮できる。料金はやや割高になるが、空運よりは4割安い。日付指定でき、シンガポールからバンコクへは3営業日で届く。

 車両には全地球測位システム(GPS)を搭載。運転手にも安全訓練を積ませ、「陸上輸送は危ない」との荷主の懸念に対応する。通関については、「試験走行ではスムーズだった。各税関とも緊密な関係を築いている」(TNT)。

 自動車部品や電子・コンピューター部品、医療品などの受注を見込む。

 TNTアジアのマイケル・ドレイク社長は、「アジアでのトラック運送網を、欧州や中東に匹敵するサービスにしたい」と抱負を述べた。欧州では物流拠点414カ所を整備しており、輸送量は週5,700トンという。

(NNA) - 12月2日10時34分更新

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