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エボラ出血熱ウイルスの拡散、オオコウモリが“犯人”

2005年12月03日 | アフリカ
 アフリカ中部で多発し、致死率が90%にも達するエボラ出血熱は、オオコウモリが病原ウイルスを保有し、広めている可能性が高いことをガボンやフランスなどの国際研究チームが突き止めた。

 これまで、病原ウイルスの“運び屋”である野生動物が不明で、予防策が取れなかった。成果は英科学誌ネイチャー最新号に発表された。

 研究チームは、コンゴ共和国とガボンでエボラ出血熱が流行した2001年から03年に、コウモリや鳥などの野生動物計1030匹を捕獲し、感染の有無を調べた。そのうちオオコウモリ3種に病原体のエボラウイルスに感染したことを示す抗体が見つかった。オオコウモリは発症しなかった。

 オオコウモリ3種の分布域は、エボラ出血熱の発生地域とも重なる。研究チームは「オオコウモリは現地で食用にされている。流行防止には、オオコウモリに近づいたり、食べたりしないことが重要」としている。

(読売新聞) - 12月3日20時14分更新

アルジェリア大統領が入院

2005年11月27日 | アフリカ
 【カイロ26日共同】AP通信によると、アルジェリア大統領府は26日、ブーテフリカ大統領(68)が同日、胃腸の検査を受けるためパリの病院に入院したと発表した。

 大統領は同日、首都アルジェの病院で検査を受け、医師団がパリでの精密検査を勧めた。詳細は明らかにされていないが、アルジェリアの医師団は深刻な状況ではないとしているという。

(共同通信) - 11月27日7時59分更新

年300万人の女性に割礼 「世界的問題」とユニセフ

2005年11月24日 | アフリカ
 【カイロ24日共同】国連児童基金(ユニセフ)はカイロで24日、中東、アフリカ地域の計28カ国で、現在も推定で年間約300万人の女性が割礼(女性性器の一部切除)を受けているとの報告書を発表した。

 報告書は「(犠牲者は)これまで考えられていたよりも多い」とし、移民の増加で中東、アフリカ地域だけでなく、世界的な問題になっていると指摘。一方で「一世代でなくすことができる」として、各国政府や地域社会の協力を呼び掛けた。

 割礼が行われている社会では、割礼は女性の社会的ステータスを維持し、その家族の名誉を守る行為とされ、性的欲求を抑えることなども理由として行われてきた。切除の失敗により死亡する例もあり、ユニセフは「女性の基本的人権を侵害する有害な慣習」と批判している。

(共同通信) - 11月24日21時14分更新

<ケニア>大統領が憲法改正案の国民投票否決で全閣僚を解任

2005年11月24日 | アフリカ
 【ヨハネスブルク白戸圭一】ケニアのキバキ大統領は23日、憲法改正案が国民投票で否決されたことを受け、全閣僚を解任した。閣内から改憲反対の「造反者」が出たため。02年の大統領選で独立後初の政権交代を実現し、国際的にも注目された大統領の威信は憲法改正案の否決で失墜、政権の「レームダック(死に体)化」が進みそうだ。

 キバキ氏は野党連合の候補として02年大統領選に出馬。63年の独立時から一党支配を続けたケニア・アフリカ民族同盟(KANU)に反発する国民の圧倒的支持を得て当選し、アフリカではまれな選挙による政権交代を果たした。憲法改正は、「民主化」を訴える同氏の最大の公約だった。

 しかし、小党の連立政権は指導力に欠け、公約の「汚職追放」や「経済再建」も進まず、国民の支持は低下。新設する首相の任命権を議会ではなく大統領に与える改憲案に、有力政治家らが「大統領の権限が強過ぎる」と反発し、一部の閣僚は現野党のKANUと共闘して改憲反対運動を主導した。

 大統領は2週間以内に新閣僚を任命して体勢立て直しを図るが、民心の「大統領離れ」は決定的で、07年末の任期満了まで重要な政策が実現される可能性はほとんどなさそうだ。

 ◇ノーベル平和賞のワンガリ・マータイさんも副環境相解職

 キバキ大統領が全閣僚を解任したことで、04年のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ氏も副環境相の職を解かれた。

 改憲を問う国民投票についてマータイ氏は、投票日前のメディアのインタビューなどで「憲法についての議論が不十分。拙速な国民投票は混乱を招く」と指摘し、政権の一員でありながら投票延期を訴えていた。

(毎日新聞) - 11月24日11時10分更新