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麻薬密輸のオーストラリア人、シンガポールで死刑に

2005年12月02日 | マレーシア/新嘉坡/インドネシア

12月2日、シンガポール政府は麻薬密輸で死刑判決を受けたオーストラリア人の刑を執行。写真は運び出される棺(2005年 ロイター/Luis Enrique Ascui)  

 [シンガポール 2日 ロイター] シンガポール政府は2日、麻薬密輸で死刑判決を受けたオーストラリア人、グエン・トゥオン・バンの刑を執行した。  オーストラリア政府はシンガポールに対し、死刑の中止を繰り返し要請していたが、聞き入れられなかった。

 刑の執行は2日未明にチャンギ刑務所内で行なわれたが、同死刑囚の出身地である豪メルボルンでは同じ頃、大きな教会の鐘が25回鳴らされた。同死刑囚は25歳だった。

 刑が執行されるまでの数週間、同死刑囚の家族や市民団体らは死刑中止を求めてキャンペーンを展開していた。

 グエン死刑囚はタイの難民キャンプ出身。弁護士によると、数時間後に迫った死を前に、同死刑囚は落ち着き、毅然とした態度だったという。

(ロイター) - 12月2日18時28分更新

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