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シアヌーク国王の退位認める新法成立 後継者選定で評議会開催へ

2004年10月13日 | インドシナ
 【バンコク=岩田智雄】カンボジアのシアヌーク国王(八一)が滞在先の北京で「退位宣言」した問題で、カンボジア上院は十一日、終身制の国王に対して生前退位を認める新法「国王選定評議会法」を可決、元首代行のチア・シム上院議長も発効に必要な法案署名を終えた。退位への法的枠組みが整ったことで、プノンペンでは後継者選定に向けた評議会が十四日に開かれる見通しとなった。

 カンボジアの憲法では国王は終身務めることになっているが、具体的な手順は別途法律で定めることになっていた。評議会法は「国王の死去、退位から七日以内に国王選定評議会が新国王を選ぶ」と規定し、生前退位を想定しての王位継承の手続きを定めた。

 シアヌーク国王は今月七日に退位を宣言しており、新法の規定では評議会が十四日までに後継者を選ぶことになる。
 カンボジア当局者はロイター通信に「評議会は十四日に開かれる」と述べ、フン・セン首相はアジア欧州会議(ASEM)の首脳会議が開かれたハノイから帰国後、「新国王を選べなければ、カンボジアにとって悪い状況になる」と強調した。

 プノンペンからの報道によると、シアヌーク国王は十二日、「いま退位することにより、死去後の混乱が回避できる」との国民向けメッセージを発表した。理由として、国王は王制を否定する共和制支持者の政治介入に懸念を示唆した。

 シアヌーク国王はかねてシハモニ殿下を後継者として望んでおり、同日のメッセージでも重ねて同殿下を推す考えを伝えた。
 ヘン・サムリン下院副議長は十二日、評議会員となる九人のうちフン・セン首相ら人民党所属の五人がシハモニ殿下を後継者とする嘆願書に署名を終えたことを明らかにした。評議会は多数決で新国王を選ぶため、同殿下の即位が有力視されている。

(産経新聞)

タイ、訓練しやすい子象の需要増加で野生の象減少

2004年10月12日 | インドシナ
 [バンコク 12日 ロイター] 象のサッカーなどが観光名物となっているタイ。国内には約150の象の収容施設があるが、特に訓練しやすい子象に対する需要が急増しているため、野生の象の数が減少している。

 首都バンコクでも、果物の行商に象が使われており、人々は金銭を支払う。国立公園関係者は、この習慣について、タイ人は象を愛しており、絶滅するのを恐れていると述べたうえで、「彼らは象を援助しているが、その方法は間違っている。多くの象が不当に利用されている」と指摘した。

 タイが主催国となった世界自然保護基金(WWF)の会議でも、象の取り扱い問題が議題の1つとなった。

 国立公園関係者によると、タイで生息している象は約6000頭で、半数は人間に飼いならされている。100年前には100万頭が生息していたという。

(ロイター)