アジアはでっかい子宮だと思う。

~牧野佳奈子の人生日記~

ミンダナオ島の暮らし

2011-12-27 | ボルネオの旅(-2009年)

フィリピン・ミンダナオ南部・ジェネラルサントス市内にて↓ 2010年6月撮影 


以前お世話になっていたNPO法人「アイキャン」から、フィリピン・ミンダナオ島の台風被害が深刻なのだと、即席の募金依頼書が届いた。
そこで初めて事の重大さに気づいた私は、大馬鹿ヤロウだ。

(最近のニュースはこちら↓)
http://japanese.ruvr.ru/2011/12/26/62899613.html

反省もかねて、今日5000円を振り込んだ。
引っ越し代が思ったより安くすんだから、せめてその分を…。
いつもはカネよりカラダで奉仕するのだけれど、さすがに今ミンダナオには行けないもんね。


いいところなんですよ。ミンダナオ島。

スーパーで売られているバナナのほとんどと、築地で売られているマグロの一部はソコから来てるしね。


今回被害が大きかったのは北部のらしく、私が去年7月に行ったジェネラルサントス市とは反対側のよう。
とはいえ、マニラやセブとは全く違う、ミンダナオ特有の素朴で穏やかな人々の笑顔が思い出される。
本当に魅力的な島なんですよ。

私の部屋の机の前には、今も、ジェネラルサントスで出会った青年が描いてくれた、マグロの絵が貼ってあるの。

元気かな、とふと思う。

彼は、幼い時に母親がDVを受けて家出し、次いで兄弟を2人亡くし、その後病気になった父親の面倒をみながら毎日働き、そしてようやくアイキャンの奨学金を受けて高校を卒業した男の子。
今は市内のスーパーでアルバイトしていると聞いたけれど、3年前に別れて以来、一度も会っていない。


世界のあちこちで災害が起こるたび、自分の財布の薄さと、懐の浅さを思い知らされて悲しくなる。
もう少し生活に余裕があれば…というのは現実だけれど、同時にそれは最低最悪の言い訳でもある。

災害は切りがなく、よって援助にも切りがない。

だけどね、このブログを書きながら思ったの。

「助けたい」と強く思う動機は、多分、正義感や倫理観ではなく、すごく個人的な思い出と、それによる想像力に拠っているんだろうなと。
だから多分、「助けたい」と思えることはすごく幸せなこと。
自分がそれまでにもらった、人々の優しさや笑顔や感動が、見えないエネルギーになって自分を突き動かすんだから。

お金ってのは不思議なもんで、意外と上手いこと、そういうのを表してんだよね。


……ってことは、私のミンダナオに対する幸福エネルギーは5000円分ってことか?
いやいや、それは違う。額ではない、額では!(ぶんぶん ←首をふる音)


来年は光の見える年になりますように…。


遅ればせながら、被災された方々のご冥福と、1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿