アジアはでっかい子宮だと思う。

~牧野佳奈子の人生日記~

朝鮮通信使を想う

2014-09-22 | 日本の旅

 

今日は旧東海道20キロ(8駅分!)をウォーキングしました。
「朝鮮通信使」という、江戸時代に数年に一度行われていた大行列の足跡をたどるイベント。

豊臣の時代に最悪になった日朝関係を改善すべく、徳川は、朝鮮半島から数百人規模のお客さんを招いて接待したのだそうです。

鎖国時代に唯一行われた国際交流。朝鮮ご一行様は、対馬から江戸まで何日もかけて歩き、道中の町々で厚い接待を受けたのだとか。きらびやかな衣装をまとった朝鮮通信使を、江戸時代の人々は憧れの眼差しで、こぞって見学に行ったそうです。


(東海道の途中にも朝鮮通信使の像が。)


調査も兼ねて始まったこのイベントは、約20キロずつ8回に分けて愛知県内を横断中。今日は6回目で岡崎宿~藤川宿まで歩きました。

全国何カ所かでも同様のイベントをやっているらしく、その全国ネットワークもあるんですって。


(カラフルな旗は、朝鮮通信使が掲げていたものの復元。この橋の先が岡崎藩!)


(途中で八丁味噌の工場を見学。せっかくなのでね…)


(100年もつというスギ樽に味噌をつけこみ、石で重しをしてました。こりゃ凄い)


(こうやって史跡を見学したり、大きなお寺さんを訪ねて旗にサインしてもらったり。当時は、100人以上の人が休憩&宿泊できる場所は寺院しかなかったそう。寺は公的な役割を果たしていたみたいです)


(法話の代わりに、合掌)


(今日はちょうど秋のお彼岸でした。真っ赤な彼岸花の中に真っ白バージョンも。)


(途中で地域解説をしてくださった鳥居さんは、地元でギャラリーを運営する画家さん。もともとは古墳に刻まれている模様を描いていたそうですが、日本の古墳は朝鮮がルーツだと知って韓国に通うようになったのだとか。ご自身も、純日本人だと思っていたけど遠い先祖は渡来人かもしれない…と、古来日本の歴史について話してくださいました。)


(休憩時には、主催者のお知り合いの方が梨の差し入れをくださいました。身体に染み込む…)


(こんな人形屋さんも発見)


(お地蔵さまにも見守られて…)


(ウォーキング日和な1日を充分すぎるほど堪能しました。)

ちなみに参加した方々は動機も職業もテンデバラバラで、「今日初めて」という人も私を含め何人かいました。
歴史好きな人、韓国好きな人、ただの飲み仲間だけど誘われて来たという人、在日コリアンの人、奥さんが日本人だというコリアンの人、研究者の人、その他もろもろ。

特に自己紹介するわけでなく、お互い何も分からずに歩き出したのですが、さすがに丸1日一緒に歩いていると仲良くなるもので、午後にはすっかり和気あいあいムードに。
帰りの電車では、逆にうるさいくらいの仲良し集団になっていました。 


(歩き終えてヘトヘトな私と、下見も含めて毎回2回も歩いているというチェボさん。)

 

政治的な外交がうまくいかないこんな時代だからこそ、日朝関係の改善を願うフツウの人たちが徳川公の精神に思いを馳せる。…デモでも抗議でもない、そんな静かな行進でした。

 


プロポーズ

2014-09-10 | 2014年たわごと

ちょいと、私事で失礼します。なんだか書かずにはいられない気分で。

 

自分は器の小さい人間だから、いつも、自分とは違う価値観や、ものの捉え方や、アイデアなんかを求めているんだと思う。

日本より外国の方が好き、というわけではないし、
日本人より外国人の方が好き、というわけでも必ずしもない。

日本人といってもいろいろいて、
外国人といえばさらにもっといろいろいるんだから、当たり前のこと。

いずれも相性が合う人もいれば、合わない人もたくさんいる。

 

これまで何度かプロポーズされ、何度か断り、
何度かプロポーズして、何度か断られ、
人生のパートナーを見つけるのはなんてむずかしいんだろうと思ってきた。

ただ好きになったり、好きになられるだけなら簡単なのに。

 

過去の色恋沙汰を思い返すと、わたしはロクな人間ではない。
だから今まで人生のパートナーも見つけられずにきたのか、と思わないでもないけれど、
そろそろ、そんな恋愛ごっこは卒業しなくちゃいけない…かもしれない。

いや、卒業というか、人生の新たな回路が必要だ。

 

 

ケニア人の親しい男性にプロポーズされて、戸惑っている。

涙が出るほど嬉しい、ガチのプロポーズ言葉だった。

 

どうしたらいいだろう。

いろいろ考える。

理想と現実を自問自答する繰り返し。

 

どこにジャンプするか。

そのうちどうせジャンプすることになるんだったら、できるだけ遠くに飛んだ方がいいんじゃないか。

 

今はまだ見えていないものを見る楽しみと怖さ。

 

これは一人旅に出ようかどうしようかと迷っていたあの頃の、ドキドキ感に少し似ているかもしれない。