ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

車と選挙

2007年04月21日 | Weblog
 統一地方選挙もいよいよ終盤を迎えた。宣伝カーの声もボルテージが上がっている。名前の連呼だけでは何にもならないという批判もある。街頭演説をしても人が集まらない。
 私が選挙運動に参加するようになった1965年(昭和40年)は、旧足利銀行本店前で街頭演説をすると人だかりが出来たものである。最近の大通りを通過するのは車のみである。残念だが、人はほとんど歩いていない。ふと芭蕉の「飛ぶものは雲ばかりなり石の上」という句を思い出す。つまり、車が行き交うだけである。
 選挙期間もだんだん短縮されてきた。かつては全県一区の選挙は30日あった。現在は17日のみである。衆議院議員総選挙は12日、県議会議員選挙は9日、市長・市議会議員選挙は7日、町村議員選挙は僅か5日と短い。車はスピードアップしなければならない。全県一区の選挙も、宣伝カーは一台しか使えない。これで間に合うわけがない。
 公職選挙法は、改正はされているものの、半世紀以上前の1950年(昭和25年)につくられたものである。当時、足利市内でいわゆる自家用車はわずかな台数であった。個人演説会があるとは言っても、そろそろ今の時代に合った選挙法に変える必要があるだろう。
 因みに、昭和25年頃の足利市内の自動車保有台数は、全部で380台(普通乗用車12台、小型乗用車9台、バス21台、普通トラック62台、小型トラック37台、オート三輪130台、軽自動車109台)であった。半世紀を越えた今、平成17年度統計では、約123,000台となっている。
 隔世の感がある。

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