ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

記念茶会(武者小路千家「官休会」)

2008年04月08日 | Weblog
 足利市は茶華道が盛んであることは前にも書いた。千利休の孫に千宗旦なる人がいた。子供達に千家を継がせた。宗左が表千家、宗室が裏千家、宗守を武者小路千家と分けたのである。京、室町時代からの茶の湯は、こうして連綿と続いているのである。勿論、千家以外にも権威ある流派があることは衆知の通りである。
 さて、武者小路千家が栃木県に設立した「官休会」の60周年記念事業があった。献茶式なる行事が大日様(鑁阿寺)であった。京都から宗匠がわざわざお出でになり見事なお点前を拝見することができた。一期一会という言葉を思い出した。
 その日の午前中には商工会議所の野点会が同じ境内であった。市内業者で試作されたアルミ製の茶器を使用していた。少し変わった趣向だが、練習用に定着したら面白いと思った。桜の花びらがお茶碗の中に降って来た。得難い風情であった。足利の文化を気分よく体験することができた。
 夜は官休会のパーティーで千宗守宗匠もご出席。私はあいさつの中で京都「時代祭り」について触れた。昨年から室町幕府列が加わったことである。宗匠は今年の行列は足利将軍を三代将軍義満公にすべく努力すると約束していただいた。そうなると今年も10月に京都に行かなければならない。

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