ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

平成の大合併

2006年05月01日 | Weblog
 平成の大合併も一段落した。国の当初のもくろみは、昭和の大合併に倣い、全国を今までの三分の一にしようとしたが、平成11年、3,232あった市町村が、本年3月末で1,820市町村に収まった。
 全国において、最も減少率が高かったところは広島県で、86あった市町村が23で73.3%であった。次が、愛媛県で70が20となり71.4%、3番目が長崎県で79が23で70.9%であった。
 最も合併ができなかったのは、大阪府で44が43で2.3%、次が東京都で40が39で2.5%の減少率となっている。
 ここで考えられるのは、減少率が70%を越えるほど努力した県である。これは相当力強い県の指導力があったに違いない。首長或いは市町村議員の数が激減するのだから、ある程度強引にしなければ収まらないかと思うのである。
 因みに、わが栃木県は49の市町村があったが、村がなくなり33市町(14市19町)となり、32.7%の減少率にとどまった。隣の群馬県は栃木県とやや同程度の人口約200万人で、70の市町村から39となったが、それでも自治体数は栃木県より多い。栃木県は昭和20年代後半の昭和の大合併でかなりの努力をし、合併を推進してきた。
 わが足利市においても、昭和26年の毛野村から昭和37年御厨町、坂西町の合併により現在の姿となったことはみなさんご承知のことではあるが、足利郡が消滅したのもこの時である。この昭和の大合併で本市は合併を行ったため、今回合併はなかったわけだが、今直ちにということではないが将来を見据え、同じ文化を共有する両毛地域の合併に期待するものである。