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碧落

2006年07月17日 | コラム
 梅雨明けも間近。夏休みも目の前となった。四月以降、例年に較べて日照時間の少ない今年だが、季節予報によれば、関東地方の夏の暑さは平年並みとのこと。毎年七月末頃、ごく親しい人だけに暑中見舞いのハガキを書く。「この暑さを如何お凌きですか。お見舞い申し上げます」という挨拶のあとに短く近況報告をそえる。手元に届く暑中見舞いもほぼ同数。パソコンで作った昧気ないものもあるが、大半は手書き。スイカや風鈴など、見るからに涼しい絵入りのハガキも何通か来る。厳密にいうと「暑中」とは七月下旬から八月上旬にかけての土用十八日の間をいい、立秋以降は「残暑」で「残暑見舞い」となる、明治生まれの父は頑固にこのしきたりを守っていた。「春一番」など、季節感を伝える曲を次々とヒットさせたキャンディーズが「暑中お見舞い串し上げます」を出したのは、一九七七(昭和五十二)年の七月。「今年の夏は胸まで熱い 不思議な不思議な夏です 暑中お見舞い申し上げます」というフレーズは、三十年たった今も新鮮。「スーちゃん」「ランちゃん」「ミキちゃん」と声を枯らした親衛隊の若者たちも、そろそろ五十代になるはず。ところで今年の「夏のかもめーる」の図柄は「ひまわり」と「遠浅の海」でなかなかいい。「病よしと暑中見舞いに書きそへる」-那須青牛(砂)

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