ブログ あさふれ

朝日新聞読者の皆様へ「あさひふれんど千葉」が地域に密着した情報をお届け!

人&ライフ 鈴木勝彦さん

2006年10月03日 | コラム
 「まだ幼かった子どもの手を引いて散歩をしていたんです」。体調を崩し休業中のことだった。30年以上も前になる。ボール遊びをする子どもたちを見かけ、一緒にキャッチボールをしたことをきっかけにチームを作ることになった。後の「幸町リトルインディアンズ」である。チームの活動基本柱は5つ。「強いチームづくり」「廃品回収」「地域活動」「草木の手入れ」「外国の友達との交流」。
 大手石油会社に勤務、海外赴任の経験もあり、日本初の国際コンピューター監査人という肩書きもあるグローバルな視点を持つ鈴木さんならではのチームづくりと言えようか。廃品回収により「子どもたちの手による子どもたちのチームづくり」を目指した。 恐らく当時の子どもたちには雲をつかむような話の「外国の友達との交流」は1979年の訪中で実現する。その2年前には県教育関係団体の訪中団に廃品回収で購入したボールを託すなど「雲」は確実に近づいていたのだ。
 この9月、鈴木さんは中国の招待で27年ぶりに再訪した。かの地に刻まれた幸町インディアンズと鈴木さん自身の確かな足跡を確認し「ひとつの区切りが出来ました」。
 8年ほど前の退職を機に得意分野「IT」を生かし、パソコンのシニアプログラム開発や県生涯大学IT教育の教科書を編纂するなど時代の最先端で活動を続け、また幸町子ども広場、稲毛の磯の松原づくりなどコミュニティづくりのも奔走、最近ではロッテマリーンズの優勝パレードを企画実現させた。
 そして今また、このITで「世界に通用する子どもたちを育てたい」「食い込む余地がある今がチャンス。何とかしたいですね」と意欲に燃えている。
     文 やまもとみどり

最新の画像もっと見る