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ライフアップ仲間たち「七宝焼き同好会・彩」(若葉区いきいきプラザ)

2006年09月05日 | コラム
銀板や銅板にくぼみを作り、そこに酸化鉛や酸化コバルトなどの鉱物から作られたさまざまな色の釉薬、石、ガラスなどを埋め、熱して溶着させる七宝焼き。市主催の講座を受講したメンバー有志が、もう少し続けたいと同好会を発足させた。
 ブローチやペンダントなどアクセサリーを主に作るが、この日は額装するプレートを制作していた。全員が同じカトレアの図案、彩色も同じなのだが、焼き上がったものは一つ一つ違う。「ここが七宝の奥深さなんです。釉薬を塗るちょっとした厚みやぼかし方の違い、焼く温度、時間の違いで仕上がりが違ってきます」と指導する澤登千代子さん。
澤登さんは、京成ミラマーレホテルの飾りを任されるアートフラワー作家でもあり、さまざまな絵画展で入賞した画家でもある。それだけに「花びらって、こんなにぼてっと色がついてないでしょう。もっとよくぼかさないと」と指摘する。「先生がちょこちょこっと手をいれてくださると、花びらに立体感というか、表情がでてくるんです。やっぱり絵心も必要かしらと思いますが、なかなかイメージどおりにできないところが、また楽しみなのかも。面倒見のいい方が多いのもこの会のいいところです」と山口和代さん。
面倒見がいい代表格が東茂昭さん。他のメンバー同様講座の受講生だが、今では澤登さんの助手役として、焼き窯につきっきりになって、焼き具合を見守る。「七宝焼の技術はまだまだなんですが、彼は色の感覚がとてもすばらしいんです」と澤登さんも一目置く。奥様の澄子さんは日本舞踊もやっていて、引き出物として帯留めを100個以上もご夫婦で作られたとか。
900度以上の焼き窯で1~2分、小さなのぞき穴から中の様子をのぞき、焼き上がりのタイミングを見計らう。「釉薬が黒ずんで溶け始め、釉薬が蛇行線から直線になった…」と東さんが説明してくれるが、真っ赤な窯の中、見分けられなかった。取り出して冷ますうちに、鮮やかな色が浮かび上がる。これは病み付きになるかも。
メンバーは東茂昭、東澄子、大河内みさ子、高橋喜代子、鈴木いく子、黒木桂子、遠藤栄子、杉山圭佑、山口和代、市原照子、大内育子、小野寺知子ほかのみなさん。
連絡は℡043(232)6534東澄子さんまで。

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