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ライフアップ仲間たち レーブ(リコーダー)

2005年08月15日 | コラム
 小学生時代、多くの人がリコーダーを演奏した経験があるはずだ。「佐倉に市民音楽ホールができたときに、当時の館長さんが市民合唱団はあちこちにあるから、うちではリコーダーをやろうと、入門講座を始められ、僕に指導をとの声がかかったんです。その後いくつかのグループが自主活動を続けています」と岩崎知郎さん。「レーヴ」もそのひとつ。
 私たちが小学校で習うのは一番小さく、高音域のソプラノリコーダーで、音域によってアルト、テナー、バス、グレートバスといったように、いろいろな種類があり、低音域になるほど楽器は大きくなる。「うちのサークルでは担当する楽器を固定せず、順番にいろいろやっています」と代表の堀内三千子さん。
 この日は10月の演奏会に向けてベートーベンのメヌエット(ト長調)など3曲を練習。岩崎さんは物静かな指導ながら、音程のズレ、音の濁りを指摘していく。堀内さんによると「先生が1番若く、同年代のおばちゃん相手に、技術的、音楽的には妥協しつつも根気よく教えてくださっています。」
 「何か楽器をやりたいと思いつつ、どれも長続きせず、小学校でやったリコーダーなら何とかなるかなと始めました。思ったよりずっと大変でしたけど、20年近くも続けられたのはみなさんとの活動が楽しいから、につきます」と山本敬子さん。
 森竹淑子さんは「子どもが小学生の時に、家でリコーダーを練習するのを教えるために始めました。技術的に未熟でも皆さん大目に見てくれる穏やかな雰囲気だったから、私も続けられました」。
 日本ではなじみ深い楽器だが、ヨーロッパでは忌まわしい思い出にも結びつくのだとか。「ナチスが戦闘意識を鼓舞するために、リコーダを中心とした鼓笛隊を利用したために、ヨーロッパでは未だにこの印象が強く残っているようです。本来バロック音楽には欠かせない楽器なのですが、こうした歴史も理解した上で、純粋に音楽的にその魅力を伝えていきたい」と岩崎さん。毎年秋に市民音楽ホールで行われるリコーダーフェスティバルのほか、病院や高齢者施設などでのボランティア演奏も行っている。
 メンバーは鷲尾留美子、松本博子、堀内三千子、川島恵美子、設楽幸子、斉藤たま江、竹田紀子、中村満由美、山本敬子、森竹淑子のみなさん。連絡は℡043-461-6215堀内さんまで。(佐倉中央公民館)

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