岡田邸訪問

写真は岡田家にあった襖絵「四季花譜図」の一部
ご実家は市原市にあるという岡田さん。可愛くて仕方のない一人娘のはる美さんに来る数々の見合い話に難色を示し続けたお父上が、唯一興味を示したお相手が岡田さんだった。義父の藤之氏はお医者様だったということだが、岡田家は歴史のある農家。夫の正思氏は勤め人。勢い岡田家の内なる実権ははる美さんに。民生委員や保健推進委員を２０年程も経験してきた岡田さんも当時は可憐な若奥様。しかし結婚と同時に義母の方針で、家庭内でのいっさいの権限が委譲される。もちろん地域の会合や行事にも岡田家代表として並み居る大先輩諸氏に交じり参加してきた。「よくご主人はご養子さんですかと訊かれます」と笑う。岡田家の庭には一村が魅了された木々や花々が今年も勢いよく枝を伸ばし、可憐な花を咲かせている。