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中高年の健康管理「異常なし」?「原因不明」?

2005年12月01日 | コラム
 最近、めまいを感じるようになった。多分、これがめまいというのだろうと思うが、駅のホーム端を歩いていると線路に落ちそうになる(ような気がする)のだ。その端緒らしきものには心当たりがある。九月に海外旅行に行った際、高山病にかかってしまったのだ。
 海岸そばの空港から一気に海抜二六六〇メートルの高地に上り、そこに二日滞在して、また飛行機で一気に降りてきたのだが、降りてから安心したのがまずかった。高山病のことは事前から注意されており、上がる時は気をつけていたのだが、降りてきてから何でもなかったので、つい酒を飲みすぎてしまったのだ。
 そして、トイレに行こうと立ち上がった瞬間、激しいめまいに襲われ、倒れてしまった。高山病というのは、気圧の急激な変化によって呼吸器系や循環器系などに変化が生じる病気で、高度(差)病ともいう。高地に上る時も、低地に降りてからもどちらも用心が必要なのだ。それなのに、低地に戻ってきて、もう大丈夫だと思ってしまったのは無知がゆえの大失敗だった。
 そして、これが原因なのかどうかわからないが、帰国してからもめまいを感じるようになってしまった。
 そこで、近くのかかりつけ医の紹介で、高度機能病院の耳鼻科を受診することになった。最初の日は問診と血液検査、二回目はMRで脳の断層撮影を行い、三回目は聴覚とふらつきの検査をした。そして、最初の受診から二週間後に検査結果を聞かされたのだが、「年齢相応以上にふらつきが見られるが、総合的な検査の結果は異常なし、高山病は関係ない」とのこと。
 ちょっと待ってほしい。私はめまいを感じており、その原因を調べてもらうために、合計二万円近い診察料を払い、三日間を半日ずつ費やしたのだ。
 また、ふらつき検査でも「年齢相応以上のふらつきが見られる」というではないか。そこで、「異常なし」ではなく「原因不明」なのではないかと食い下がったところ、「耳鼻科の検査では異常なしということです」という。それならば、他の診療科を紹介してくれないかとさらに食い下がると、「おそらく他の診療科でも同じような結果になると思います」と取りつく島がない。そして、最後に飲酒、喫煙という悪癖をやめることが最大の予防策だと念を押されてしまった。
 このことを同期会の席上で話したら、めまいに悩んだことのある仲間が何人もいることがわかり、その大半が「異常なし」といわれたという。その後、どうしたと聞いたら、あきらめているという。「異常なし」と「原因不明」は違う。しかし、医師は「原因不明」というと検査技術の限界を知られるようで、この言葉を使いたがらないのではないだろうか。
 私は今、耳鼻科で異常がないのなら、眼科系の異常ではないかと考え、近く眼科を受診する予定でいる。ここも「異常なし」だと思うが。
(ヘルシスト編集部)

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