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人&ライフ 田中秀子さん

2006年07月03日 | コラム
 「ボランティアは楽しくなければ駄目」「不平を言うなら止めましょう」
 田中さんにとってボランティアとは「人が人として関わり合うための手立て」。その原点は小さい頃仲良しだった近所に住むロシア人の娘さんとの関わりだったかもしれない。一緒に遊びながら言葉を教え、面倒を見た。無意識のうちに人の役にたっていたのだ。
 公民館など数ヵ所で外国人に日本語を教える活動を中心に幅広いボランティア活動を続ける田中さんだが、本格的な活動を始めたのは上の娘さんが小学校2年生の時。ガールスカウト入団がきっかけだ。入団させたくても「リーダーが足りないから無理」と断られ、「ならば私がリーダーに」と名乗りをあげた。リーダー講習会には当時2歳の次女を連れ、「昼寝の布団持ちで」通った。以来20年余り第一線で活動し現在も副団委員長として関わり続けている。
 朝から晩まで時には泊りがけで様々なボランティアに奔走する田中さんにまたひとつ活動が増えた。外国人、中でも就学前の5歳から高校生までの子どもたちに日本語を教える活動だ。これまでも公民館など公共施設で数ヵ所の教室を開き教えてきたが対象は日本企業に務めたり、大学に留学する夫とともに来日した妻など成人。子どもたちだけの教室は初めてだ。学校での授業や受験がある子どもたちへの「きちんとした日本語」の必要性を実感しての開設だ。
 分かりにくく難しく考えられがちなボランティアだが「ボランティアをしたいと思っていても様々な事情からできない人もいます。そういう人はボランティアをする人を少しだけ助けてあげてください。それもボランティアです」
美浜区在住。
    文 やまもとみどり
  

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