あろてあろあ日記

単なる日記です。特にテーマもありません。
目的地を定めない旅行もいいものです。

残り1か月

2007-07-17 | Weblog
後期修習も折り返し地点あたりに来て,残り1か月あまりになりました。


ついこのあいだはじまったと思ったのに,時が流れるのは早いです。


修習が終わり,実際に働き始めると,ますます時の流れは速くなるのでしょう。




一日一日を大切に過ごしていかないと,いつの間に時間だけが過ぎ去ってしまいかねません。


残り1ヶ月の修習も,有意義に過ごしたいものです

能力と経験と努力

2007-07-13 | Weblog
研修所で,昨日今日と,模擬裁判みたいなのがありました。




修習生がそれぞれの役割に分かれ,証人尋問をしたりするのですが,何せ70人あまりの人が参加するので,一人一人の担当するところはほんのちょっぴりですが。


みんな,主尋問(自分の側の証人)ではうまくいくものの,反対尋問では突込みが不十分だったりするなど,臨機応変な対応に苦戦しているようでした。


まあ,アメリカなどでは,反対尋問で本が一冊かけるほどで,経験がものをいうので,修習生ごときがうまくできるわけないんですけどね




それでも準備をきちんとしてきたところは,結構いいことを聞いていました。


実務修習中も若い弁護士が十分に準備をして,いい尋問をしているのを見ました。


能力や経験の不足は,努力で補うしかないし,努力しているうちに,能力もついてきて,経験も積まれていくのかもしれません

刑事弁護の意義

2007-07-12 | Weblog
刑事裁判と刑事弁護の起案の講評がありました。




同じ刑事事件を扱っているのに,書き方が少々違います。


前者は裁判官の立場で,後者は被告人の立場に立って書きます。





刑事裁判では,真実かどうかが問題なので,無理な主張は書いてはいけません。


刑事弁護では,多少無理目な主張でも,被告人のために書く必要があります






刑事弁護はこのような性質を有するがために,世間では,弁護士は『犯罪者の利益のためなら不合理な主張をして被害者を苦しめる奴』みたいな印象を抱かれがちです。


しかし,理念としては,裁判を公正なものにするためには,裁判で不利益を受ける被告人の立場に立って考えてくれる人が必要であることは言うまでもありません。






人間,誰しも,どう考えても自分に非があり,誰からも理解されないない状況に陥ることになることがありえます。


そんな時,自暴自棄になってしまうところで,誰かから一定の理解を得たときは,少し気持ちが落ち着き,立ち直りのきっかけとなることもあると思います。




刑事弁護の意義は,裁判の公正さへの信頼確保とともに,そんなところにもあるのかもしれません

上昇志向

2007-07-10 | Weblog
即日起案(朝事件記録をもらって夕方までに書面を完成)も,二周り目に入りました。


今日は刑事裁判でしたが,この科目については,次回は2回試験(卒業試験)になってしまいました。


いつもながら時間不足で,満足な起案とはいきませんでしたが,これで本番を迎えざるを得ません


明日さっそく解説がありますが,いろいろ見落としがあったりするのでしょう。





試験に限らずなんでもそうですが,完璧を期したつもりでもいろいろ見落としがあったり,結果的にうまくいっても,時間がかかりすぎたり,他にしわ寄せが行ったりして,すべてがうまくいくことはなかなかありません。


すべてがうまくいかないことを気にしだすと,ストレスがたまってしまうので,ある程度うまくいくことで満足すればいいんじゃん,とも思えますが,プロとして仕事をしていく以上,より高いレベルを目指さなくてはならないのかもしれません。




僕は,周りの修習生に比べると,少しお気楽な感じなので,もう少し厳しい姿勢で臨むようにしたほうがいいかもしれません

競争時代

2007-07-07 | Weblog
OHT株巡り、弁護士が名義借り取引 株価急落し、失跡【朝日新聞】


新興IT企業や外資系金融機関が集まる六本木ヒルズ森タワー(東京都港区)にあった「椿総合法律事務所」が突然、解散した。代表の弁護士は連絡を絶ち失跡した。国際企業法務を主に手がける華やかなイメージの事務所に勤めていた若手弁護士たちは職場を失い、再就職先探しに追われる前代未聞の事態になった。代表には、5月に急落して巨額の損失を投資家側にもたらした株を巡り、知人の名義を借りて取引していた疑いが浮上している。【続きを読む】



この事務所って,前期修習中,教室の後ろに事務所説明会のお知らせなんかを貼って,結構積極的に採用活動をしていたところじゃなかったっけ?


ここに就職を決めた修習生は,もっと前に知らされていて,別の事務所に就職が決まっているのかな。




修習生からみると,何度か面接しただけでは,どんな事務所がよくわからないが,いきなり独立するわけには行かないので,少なくともとりあえずはどこかに就職しなくてはなりません。


もはや,若手だろうが,事務所がいつなくなっても,自分の力で食っていけるようになれ,ということなんでしょうか。





弁護士という職業の性質上,それは当たり前なのでしょうが,大手事務所になると200人以上の弁護士がおり,一般の会社みたいになっている時代では,厳しいんじゃないかと考えるのは,修習生の甘えでしょうか