刑事裁判と刑事弁護の起案の講評がありました。
同じ刑事事件を扱っているのに,書き方が少々違います。
前者は裁判官の立場で,後者は被告人の立場に立って書きます。
刑事裁判では,真実かどうかが問題なので,無理な主張は書いてはいけません。
刑事弁護では,多少無理目な主張でも,被告人のために書く必要があります
刑事弁護はこのような性質を有するがために,世間では,弁護士は『犯罪者の利益のためなら不合理な主張をして被害者を苦しめる奴』みたいな印象を抱かれがちです。
しかし,理念としては,裁判を公正なものにするためには,裁判で不利益を受ける被告人の立場に立って考えてくれる人が必要であることは言うまでもありません。
人間,誰しも,どう考えても自分に非があり,誰からも理解されないない状況に陥ることになることがありえます。
そんな時,自暴自棄になってしまうところで,誰かから一定の理解を得たときは,少し気持ちが落ち着き,立ち直りのきっかけとなることもあると思います。
刑事弁護の意義は,裁判の公正さへの信頼確保とともに,そんなところにもあるのかもしれません
同じ刑事事件を扱っているのに,書き方が少々違います。
前者は裁判官の立場で,後者は被告人の立場に立って書きます。
刑事裁判では,真実かどうかが問題なので,無理な主張は書いてはいけません。
刑事弁護では,多少無理目な主張でも,被告人のために書く必要があります
刑事弁護はこのような性質を有するがために,世間では,弁護士は『犯罪者の利益のためなら不合理な主張をして被害者を苦しめる奴』みたいな印象を抱かれがちです。
しかし,理念としては,裁判を公正なものにするためには,裁判で不利益を受ける被告人の立場に立って考えてくれる人が必要であることは言うまでもありません。
人間,誰しも,どう考えても自分に非があり,誰からも理解されないない状況に陥ることになることがありえます。
そんな時,自暴自棄になってしまうところで,誰かから一定の理解を得たときは,少し気持ちが落ち着き,立ち直りのきっかけとなることもあると思います。
刑事弁護の意義は,裁判の公正さへの信頼確保とともに,そんなところにもあるのかもしれません