あろてあろあ日記

単なる日記です。特にテーマもありません。
目的地を定めない旅行もいいものです。

むずい

2007-07-01 | Weblog
先々週の金曜日の民事弁護に始まり,

先週は

検察(月)→刑事裁判(水)→刑事弁護(金)

今週は月曜から,

民事裁判(月)→民事弁護(水)


と,即日起案(朝事件記録をもらって夕方までに書面を完成させ提出)が続きます






起案では,検察では検察官の立場から,刑事弁護では被告人・刑事弁護人の立場から,刑事裁判では裁判官の立場から,それぞれの立場に立った思考が求められます。


実務修習で1年間それぞれの立場からのものの見方を実際体験してくると,起案中にいろいろ考えてしまい,なかなかまとまりがつきません。




以前,いろんな立場からのものの見方を知ることは大切だ,みたいなことを書きましたが,こうコロコロと立場を変えてるのもなかなか難しいです。


二回試験(研修所の卒業試験)では,これを5日間連続でやるのですから,頭の切替えをきちんとしないと,とんでもない起案をしてしまいかねません。






ただ,実際実務修習において,それぞれの立場にはそれぞれの事情があるのに,それを配慮しない発言をしている裁判官・検察官・弁護士を見てくると,上記のような訓練の必要性は感じられないではありません。



現実に,相手がどう考えるのかわからないと,ただ相手を非難するだけで,スムーズに物事が進まず,紛争解決屋としての裁判官・検察官・弁護士の能力の形成に支障が出てくることは,間違いないように思われます