あろてあろあ日記

単なる日記です。特にテーマもありません。
目的地を定めない旅行もいいものです。

刑事裁判官の能力

2007-01-25 | Weblog
刑事裁判では,すべてに早急な判断が求められます。


犯人の逃亡を防ぐためには,すばやく裁判官が逮捕状を発布する必要があります。
逮捕の後の犯人(被疑者)の身柄を確保する勾留の可否・延長・保釈の判断も,身体を拘束される被疑者の不利益を考えると,裁判官がのんびり考えているわけにはいきません。
裁判になっても,特に勾留されている事件では,なるべく短く裁判を終える必要があります。

しかも,刑事では,予断排除の観点から,事前に記録を検討して裁判に臨むということができません。

もちろん,速ければいいわけではなく,正確な判断も求められます。



民事と違って,刑事でのミスは,被告人の人生を狂わせかねません。
日々裁判官を見ていると,ほんといろんなところをきちんと見ていて,かつ,すばやく判断しています。

修習生である自分も同じようにやらされるのですが,時間をそこそこかけたにもかかわらず,見落としがあったりして,未熟さを痛感するとともに,裁判官の能力の高さを実感します。

まあ,こちらは見習いで,向こうはプロなんだから,当然なんですけどね