風花や後ろ向きして下校の児
季語 冬の青空に舞う雪が風花である。風に舞い散る花のような雪という意味。雪雲が日本列島を縦断する山岳地帯にせき止められて日本海側に雪が降るとき、太平洋側は青空が広がり風花日和となる。群馬県ではこれを吹越という。歳時記抜粋。
掲句 冬晴の日に、青空から風に流されて降ってくる雪片のことで、山岳地帯の雪が強風に乗って風下に流れてくる。小学校の児童が下校の際 西風に向かって体を斜めにして突っ込んでいく者 後ろ向きになってしゃがみこむ者 まだ後ろ向きに進む者など様々であるが、スクールバスの所までなので、楽しんでいるのかもしれない。
例句 風花や舞えば舞うほど還らぬ日 北川逸子