ゆっくりと世界が沈む水辺で

きしの字間漫遊記。読んでも読んでも、まだ読みたい。

有川浩【図書館内乱 図書館戦争シリーズ2】

2011-09-19 | 角川書店
 
なんだ、あんなにあっさり書いといて次も読むのかと思われそうですが、実はシリーズ一気に揃えちゃったんですよねー。
どうせ楽しく読めちゃうに違いないし、何より、巻末についている児玉清さんとの対談に激しくつられまして。
というわけでシリーズ第2作。

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 図書館内乱
 図書館戦争シリーズ(2)


 著者:有川浩
 発行:角川書店
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もしまとめ買いしていなかったら、もし対談が続きじゃなかったら読んでいなかったかもしれない第2巻。
1作目での「はじめましてー」という感じがなくなって、主人公以外もクローズアップされてきます。
「検閲」自体が主眼のエピソードも入り、設定も活きてきました。
「武装した図書館」への共感度もアップ。(稲嶺司令がツボ。)
でも、当たり前のように抗争が繰り返されるままシリーズが続くのか?降りかかる火の粉は払う、それはわかるけれど、火元はどうするの?と思うところへ、疑問に答えた展開がみえ始めました。
俄然、続巻が楽しみに…。

ですが、ラブコメ路線も驀進中。
図書館隊の設定以外、たとえば人物設定などは案外定型的なので、パターンを楽しむという感じ。
そうそう、そうでなくっちゃねというところが至れり尽くせりです。
そう思うのは、人物のイメージと行動がしっくりまとまっているということなのかもしれませんし、これまでにみてきたもの、読んできたものが著者と似ているのかもしれません。初めて読んだ気がしないというか。(著者の作品としては確かに『空の中』を読んでいるので初めてではないのだけれど、そういう意味ではなく。)
そりゃあ、コミックにもアニメにもなるでしょうよという方向性の楽しさです。
でも、それをみる勇気はないです。こっぱずかしくて見てられない、きっと。
読んでるだけでも十二分に照れくさいのに。
ああ、でもコミックは大丈夫かも。
本自体がすでに半ば以上コミックですから。

 
 
 

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