インターネットの古本屋さんでのセット売りのうちの1冊。
もう1冊は「愛と哀しみのライカ」という小説の文庫本。
人を惹きつける「物」に関連した本のセットです。
なぜ、一流品なのか 読むオシャレ・24章
草柳 大蔵 著
大和書房(1990)
さて、この本、発行が1993年ですが、内容は普遍的。
サブタイトルは、どうかなぁと思いますが。
たとえば、ファッションの世界の趨勢は変化していて、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのブランドが今は落ち着いていたとしても、書かれた内容が色あせるということもありません。
有名デザイナーたちの逸話や、魅力の理由。
一流メーカーの成り立ちと姿勢。
良いものを作り続けることへの情熱は変わることがないものであり、良いものを求める気持ちもまた廃れるものではないでしょう。
一流品にはわけがある。
なるほど、なるほど、と読んでいくことになんの抵抗もありません。
へぇと思うのは有名デザイナーはほとんど自伝や評伝が出版されているということ。
ココ・シャネルとか。
彗星のごとく登場、などということが不自然ではない世界の住人の自伝であれば、読んでも面白いのでしょう。
ましてや名と財を成した一角の人物の物語となるわけですから。
とはいえ、取り上げられているものが海外のものに偏っているのは、時代であり、本が売れるか売れないかの問題?
この本はどれくらい読まれたのか、ちょっと気になります。
必要なものを身の丈に合う範囲で買っていくと、そうそうブランドものには縁ができません。
いくらかっこよくても、毎日それを着ているわけにもいきませんし、どんなに美しいからといって、燕尾服や夜会服が必要な生活はしていませんから。
ティーセットにしてもそう。
一揃いをすぐ使えて、なおかつ目で楽しめる状態で置くとしたら、それなりの収納スペースというものと、違和感のない雰囲気が必要で…。
マグやらカップ1客ずつを揃えていくのがせいぜいですが、それほど気に入らなかったり。
持ちにくいといやでしょ?綺麗でも。
まあ、お財布の具合というものがありますので、それなしには、何を言っても…という感じになってしまいますが。
いろいろ考えていると、物欲にうずうずしてきます。
滑らかな彫漆の文箱。
極上品の紬。
きりっとした船箪笥。
からくり時計に、カレイドスコープ。天球儀。
精緻な細工の根付や簪。
唇で触れてみたいような酒器の数々。
欲しいものはいつでも要らないもの。(…酒器は要るか…?)
それに、正直、そっちまで手が回らないのですよね。
他の欲求や必要を満たそうとすると。
う~ん。チケットはそのままでもいいから、交通費ってもうちょっと安くならないものかな。
え、それより、衣食住、ちゃんとしようよって?
ちゃんと寝て、ちゃんと起きて、ちゃんと食べて?
…はい。
ボンビー学生時代から、「ほしいものは買えず、必要なものを買う」生活が長いので、お気に入りの本や音楽CDなどを見つけるだけでもじゅうぶんシアワセ。最近などは、1本100~150円のゲルインクのボールペンの書き味を「発見」して、他愛無く興奮しております。ペリカンやウォーターマンの万年筆も所持してはおりますが、日常的に使う生活道具の品質が向上するほうが、むしろありがたいことです。
酒器?日常的に使う道具に入るのでわ(^o^)/
私は新庄・東山焼とか山形・平清水焼とか、県内の窯元のぐいのみを愛用しております。薩摩切子のグラスなど高価な酒器は、私のがらではありません(^_^;)>poripori
雑な性格なので、そのような高価なものを持たされても、台無しにするのがオチだと思っているフシもある。
もったいなくて使わないものならば、そもそも買わなくてよいと思ってしまうほうなので・・・やっぱりない。
冠婚葬祭用の黒のバック・・・ぐらいか・・・
たまたまブランド品。お気に入りなので、たぶんおばあちゃんになっても持っているような気がします。
ボールペンといえば、この間、警察が防犯キャンペーンで配っていたボールペンが、書き心地が良くて気に入っている100円ボールペンで大喜び。
安上がりな奴・・・
誰もが知っているようなブランド、というと・・・
・・・いただきもの、のショルダー、が・・・・・
海外のお土産だったので、ブランドのものでした
私は何もリクエストしていなかったのですが、
当時の上司が買ってきれくれたものです
・・・でも使いにくい形なので、箪笥の肥やしになってます
見た目が良いのにこしたことは無いですが、
やっぱり実用性の方を重視しちゃいますねー
ほんとにそうですねぇ。
酒器といえば、以前、地元の窯の盃を買ってすぐに壊してしまいました。
白磁のいい感じのものだったのですが。
そしたら、その後、その作家の方に盃をただでいただいてしまって、うれしいような、かなしいような。
それ。ずっと使いたいくらい気に入るもの。
それで、本当にずっと使える。それができるものが一流品ということですよね。
それなら高価でも全然かまわないんですよね~。
でも、ボールペンは100円のが総じて使いやすいです。はい。私も安上がりです。
両方をちゃんとこなしてくれるのが、いい品ってことで。
文房具とか椅子とか、うっとりするほど綺麗。
まあ、そういわずにせっかくですから、お使いくださいませ。