1の後、続けて2に進みました。これまた上下巻。
ミレニアム2 火と戯れる女
著者:スティーグ・ラーソン
発行:早川書房
1の終わりの時、ミカエルが好きになれなくても楽しめる作品、大丈夫と書きましたけれど(事件も2本立てですし)、リスベットが好きになれなければ楽しめない作品の間違いだったな、と2を読み進めながら思いました。
考えてみれば、そりゃあそうですよねぇ、『ドラゴン・タトゥーの女』なわけですから。
でも1作目は、ミカエルの事件がメインだったのでそうも思わなかったのですよ。
1だけで読むのをやめるのもありだと思います。ああ、おもしろかった、で終われる完結感がありましたから。
今回は先輩から既刊本全部をまとめてお借りしていましたのでそのまま2へ。
そしたらば1作目でのリスベットがらみのエピソードをあらかたさらって、2では堂々、事件のど真ん中のリスベットです。
なんだか、2を読み始めてしまうと、1が登場人物をお披露目するための作品に思えてしまう力の入りようです。
なかなか話が進まないのは1作目同様。
登場人物たちそれぞれの行動を細かい場面転換で描写することで、事件が立体的になってくるというかたちですから、進みが遅いのは致し方ないことはすでに承知ですが、上下巻使った挙句、ものすごく思わせぶりなところで次巻へ続くになると「おいっ!!」と言いたくなります。全然すっきり感がな~いっ。
続きがすぐ手元にあって、ほんとによかったです。2を読んだ後、3の出版を待つはめにならなくて。
2を読むなら、3の入手はせひご一緒に。
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
著者:スティーグ・ラーソン
発行:早川書房
本当は5部作で完結の予定だったのだそうです。
ところが出版前に著者が急死されたのだとか。
完成し出版の段取りになっていたのは3作目まで、4作目がPCの中にあるという話もあとがきにありましたが、出ないなら出ないでしかたないかなと思います。
未収拾の伏線はたくさんありますけれど、とりあえず2,3での完結感はしっかりあります。
それにしてもラーソンという名前は伝説になりやすい名前なのでしょうか。
「RENT」の作者もラーソンだったなぁと思ったりして。
掘り出して、早くレビューを書かないと・・・
数多くはありませんけど…。
そういえば「ミレニアム」でレビューらしいこと書いてませんね、ワタクシ。
私は2の後、3巻発売まで待った人です。待ち遠しかった・・・。
確かに2まで読むと、1はプロローグだったなと思えます。リスベットが嫌いならその時点で脱落ですね。
映画も全部見ました。というか近くでやってくれなかったのでDVDを買いました。私は楽しみましたが、原作を読んでない人はこれを楽しめるのかなと思うほどばっさりあちこち切られてました。原作の印象的なところを映像で見れるという感じの映画でした。
ラーソンはもしかしてよくある姓なのでは?伝説になってるわけではありませんが、オーサ・ラーソンというミステリ作家がいます。この人のも面白いです。
映画は予告だけ。確か、「あの『ミレニアム』が」という感じだったような覚えが…。
ときわさんの感想をうかがって、ちょっと観たくなりました。
ラーソン。そうか、そうですね、そういうこともありますね。
自分が知っているラーソンが、二人とも自作の公開直前に亡くなっているのでついそんなふうに思ってしまいました。
オーサ・ラーソン、探してみますね。ありがとうございます。