兵庫県加東市の青山医院の日記です!

日常のこと 診療のこと 医療レーザー治療のこと その他お知らせを書いていきたいと思います

帯状疱疹後神経痛に注意!

2022年09月07日 | 病気

昨日は台風11号の影響でかなりの暴風。

雨はほとんど降りませんでしたが、木の枝など地面に散乱していたり、突風で飛ばされそうになったり、少なからず影響がありました。皆さんのお住まいの地域は大丈夫でしたでしょうか。

気圧の変化で体調が悪かった という人もいるかもしれません。

わたしも身体が重だるく感じ、パフォーマンスが落ちているなと感じました。仕事ではなかったので、その点は良かったです。

 

 

さて、最近やはり多いのでまたまた帯状疱疹のお話です。

帯状疱疹の症状はピリピリするような痛みや違和感、軽い発熱といった『知覚症状』から始まって、1週間くらいで知覚症状を強めながら『皮膚症状』へ進行します。

 

皮膚症状は赤みを帯びた小さな水疱が群れで現れ、1週間から10日ほどでつぶれて、赤くただれた状態になります。このただれは数日でかさぶたになり、やがて剥がれ落ちます。こうして皮膚症状は治まり、知覚症状も消えます。

 

ただ、ここで心配なのは帯状疱疹が重症化すると後遺症が残るケースがあることです。これは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれ、辛い痛みが長期にわたって持続します。

 

帯状疱疹の原因となる水疱瘡ウイルスの増殖は皮膚症状の発症から72時間(約3日)でピークになります。帯状疱疹後神経痛を起こさないようにするには、この段階で早めに抗ウイルス薬を内服したり、鎮痛薬で痛みのコントロールをすることが大切です。

 

ピリピリした痛みが出たら、まず皮膚の観察をしてみてください。

なんだか背中が痛い と来院されて、よく見ると小さな皮疹ができている そういったケースが割とよくあります。様子を見ているうちにみるみる悪くなる場合もあり、痛みが残るとつらいです。

痛み止めをずっと飲んでると身体に悪いから と痛みを我慢する人もいますが、帯状疱疹の痛みは初期にしっかり押さえることが大切だと言われます。痛みがある間は我慢せずに痛み止めをちゃんと飲んでくださいね。

 

なんでも我慢せずに帯状疱疹の場合は、早めに皮膚科か内科を受診してください。

また帯状疱疹にはワクチンがあります。子供さんが打つ水痘ワクチンと同じものですが、身近で帯状疱疹の痛みに悩んでいる人を見て早めに打っておこうと思って・・と来院される人も近年増えているように思います。

 

参考になればうれしいです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする