台風の被害が大きいようですね。
こちら加東市では風が強いかな というくらいで(それも土曜日に少し強かったくらい)昨日も本当に台風来るのかなというような比較的穏やかなお天気でした。けれど、ニュースを見ると九州を中心に甚大な被害があるようですし、線状降水帯に注意と報道されているし・・・
進路を見ると今日の午後からは影響があるようなので、見守りながら過ごしています。
庭の鉢植えなどは土曜日のうちに移動させたり、寄せたりと対処しているつもりですが・・・
今まさにきれいに咲いているハイビスカスや百日草、花壇の花たちはとてもかわいそうです。一部は切って家の花瓶にさしましたが、全部は避難ができません。
そんな中、畑の野菜もオクラが全盛期?です。とはいえ、少し前からたくさん収穫できています。
オクラと言えばお花もとてもきれいですよね。
最近は花オクラというものもあるようで、今年は花オクラも植えています。
優しい黄色の見事な大輪の花です。
午前中に咲きますが、午後にはしぼんでしまいます。
ここ数日、連日収穫できるので、昨日は生のままサラダに その前は数日おひたしにしていただきました。
加熱をするとオクラのように粘り気が出て、不思議な食感です。食料花として品種改良されたものだそうですが、きれいな色合いがサラダにすると気分をあげてくれます。おいしいかどうかは・・・・
目で楽しむ それだけかもしれません。オクラのような歯ごたえ、味わいが強いものではないので、サラダに散らして楽しむ そんな感じです。
オクラは栄養価の高い食品ですが、花オクラも同様に栄養があるようですね。
ネバネバの元となるガラクタンやアラバン、ペクチンといった食物繊維は、腸の働きを整え、余分なコレステロールを体の外に出す働きがあります。また、根や花を漢方薬として中国では利用しているようです。黄蜀葵根(オウショッキコン)と呼ばれ、胃炎や胃潰瘍の治療に用いられてきました。咳止めにもなるようですよ。
一日でしぼんでしまうので、市場には出ていないそうです。
連日食卓に上がるのでとても贅沢だなと思いながら過ごしています。
まだまだ知らない植物や食品が世の中にはたくさんあるのだろうな と思います。
台風、気を付けてお過ごしください。どちらも被害が最小限でありますように。
買い物に行くと野菜は割と年中同じものが売られるようになっていますが、果物の売り場は季節の変化がありますね。
キュウイやバナナは年中ですが、
少し前まで桃やデラウェアみたいな小さなブドウ、あとは今もありますが、スイカなどが多かったです。
1週間から10日ほど前から 大粒のブドウ やイチジクが店頭に並び始めました。
先日行った加西市のSORA加西でもブドウが並んでいて、季節を感じました。
買ったり、いただいたりでブドウすでにたくさん楽しんでいます。
今は藤稔という種類が子供たちも好きです。もう少ししたらシャインマスカット という種類が皮まで食べられるので、大人気です。
ぶどうにはアントシアニンやレスベラトロールなどのポリフェノールやブドウ糖、カリウムなど多くの栄養成分が含まれています。
イチジクもクリニックの裏口あたりの木が沢山実るようになりました。
おのこまち という小野の特産品でもあり、いただいたものも含めたくさん 楽しんでいます。
甘みが強くて美味しいですね。
イチジクには、水溶性食物繊維のペクチンや、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。
また、女性ホルモンに似た働きをする植物性エストロゲン、たんぱく質を分解する酵素フィシン、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。
いずれもアントシアニンが含まれており、抗酸化作用から目の疲れや疲労回復にも効果がありますね。
以前にもブログでそれぞれの栄養価の話をかいているので、よかったらご覧ください。
ブドウ⇒
いちじく⇒
最近、外来がとても混雑しています。
特に朝の9時から10時半過ぎの時間帯は待ち時間が大変長くなっており、ご迷惑をおかけしています。
お時間に余裕をもって来院してください。本日もよろしくお願いします。
夏野菜が美味しい季節ですね。
ピークは過ぎましたが、今年もたくさんきゅうりが取れて、キュウリを頂いて 子供たちも大好きなので、そのままでポリポリしたり、味噌漬けて食べたり、サラダにしたり・・・
本当にたくさんきゅうりを食べました。
暑い日はさっぱりしていて、身体を冷やしてくれるし、とっても良いんですよね。
切って出すだけで子供が喜ぶのも楽でよいです!
きゅうりは瑞々しくてさっぱり食べられることから、ほとんど栄養がないと思っている方もいるかもしれません。
きゅうりは『Least calorific fruit』としてギネス世界記録に登録されているそうですよ。カロリーが低い ということで、栄養がないと誤解をされているのかもしれません。
きゅうりは生でそのまま食べますし、比較的カリウムがおおい食材です。
そのほかにビタミンCやビタミンK・食物繊維なども含まれます。
カリウムが多めなので、ナトリウム(塩)を排泄し、身体の水分調節をする作用があります。また、血圧を下げるにも役立ちますね。しかしながら、先日、腎臓が少し悪い方がきゅうりをたくさん食べすぎて、高カリウム血症になっていました。なんでもやりすぎ、食べすぎは要注意ですよ。
表面の緑の部分にはβカロテンも含まれますし、キュウリは夏のお野菜の中でもむくみをとったり熱をとったり薬膳的にも利用されているようですよ。
旬の食材はぜひ積極的に頂きたいですね。
先日、普通のきゅうりしか食べたことがなかったのですが、患者さんからデコきゅうりなる 可愛いきゅうりを頂きました。ハートの形と 星の形 にカット面がなるのです!
よくよく聞くと、プラスチックのそういった型が売っていて、小さいうちにきゅうりにはめ込んでおくとのことでした。
しらべてみたら、ホームセンターなどで購入できるみたいですね!
子供たちと一緒に盛り上がりながら、野菜カットを楽しみました。
飾りつけはカルパッチョの上に 子供が楽しく飾り付けたのですが・・・ひたすらキュウリだけのようにも見えます。
ちょっとかわいい野菜があるだけで食卓が楽しくなりますね。
ほんとうにありがとうございました。
季節がめぐり、静岡の親戚から今年もとうもろこしが届きました。
甘くておいしいトウモロコシは子供たちも大好きです。
春の筍と同様に皮をむくのも楽しいようで、ワイワイと皮むきしました。
普通にかぶりつくのは難しいようで、数日前はトウモロコシご飯に。
とてもおいしくいただきました。
さて、以前も紹介したのかもしれません。
トウモロコシのお話です。
トウモロコシは主食として食べられる国もあるように炭水化物の成分が多くあります。
生のとうもろこし100g(1/3~1/4本)に含まれる糖質は12.5g、食物繊維は3.0gです。
ご飯100gの糖質は38.1g、食物繊維は1.5gです。つまり、とうもろこしの糖質はご飯の半分以下であり、食物繊維はちょうど2倍含まれます。糖質は身体を動かすためのエネルギーになります。
また、食物繊維は便秘予防にも効果があります。一方で美味しいからといって、食卓でご飯も食べて、トウモロコシも食べて・・となると糖質が多くなり、カロリーオーバーです。血糖や体重が気になる方は影響がありますので、注意してくださいね。
またトウモロコシはビタミンB1、B2、E も豊富です。
ビタミンEの抗酸化作用やB群の作用でお肌にもよさそうです。
また、リノール酸も豊富です。こちらは体外からしか摂取できない必須アミノ酸になります。
血中コレステロールや中性脂肪値を抑える働きがあり、高血圧や動脈硬化を抑制するため、生活習慣病の予防にも優れた効果を発揮します。カルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
トウモロコシは取ってすぐが一番あまくて美味しいです。
購入されたらすぐに茹でて食べる もしくは冷凍保存も可能ですよね。
旬の味をぜひ楽しんでください。
昨日は一日、肌寒くクリニックでは久しぶりに暖房を入れました。
日中も気温が上がらず、季節が戻ったようでしたね。
夏も近づく八十八夜~ 唱歌『茶摘』でよく知られている一節です。
八十八夜は春分から数えて八十八日目にあたる日を指しています。「八十八夜の別れ霜」という言葉があるように、この頃から霜の心配が少なくなり、農作業を始める目安として使われていました。(ここ数日の寒さではお野菜も全く育ちませんが・・・)
八十八夜は新茶を摘む目安となる日でもありました。
一般的に、新茶は美味しいとされています。
私も今年の新茶を静岡の親戚から送ってもらい、いただきましたが 爽やかな香りと色にうまみ 春を感じましたよ。
新茶には旨味となる「テアニン」という成分が豊富です。お茶の葉は冬にゆっくりと養分を蓄えるため、春になって目吹いた最初の葉にはテアニンが多く含まれています。
テアニンはお茶の旨味となるだけでなく、心身をリラックスする働きもあります。テアニンを使用した実験では、脳の興奮を抑えて神経を鎮静化させる効果が認められています。
お茶に含まれる成分では苦みとなる「カテキン」にも注目が集まっていますね。
カテキンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用や抗ガン作用だけでなく、抗ウイルス作用もあります。これは、細胞にウイルスを付着しにくくする働きがあるためと考えられています。
テアニンとカテキンはお茶の淹れ方によって含まれる量も変わってきます。
50度くらいのお湯でゆっくりと入れるとテアニンが、熱いお湯でさっと入れるとカテキンが多く抽出されるそうですよ。そう思うと、私はちょっとせっかちで、熱いお湯で入れてしまっていることが多く。。。
結果、カテキンを多くとれてるのかな?!どうかな?!と思いました。
新茶の季節、普段お茶をのむ機会が少ない人もぜひ楽しんでください。
ペットボトルのお茶とは違う、おいしさが溢れていますよ
春になり、あちこちの路地や空き地、野原、河原などでよもぎが新しい葉をつけているのを目にします。
子供たちが通う小学校・幼稚園への道端にもよもぎが茂っていて、男の子がよもぎボール?を作って投げ合っているのを見かけました。なんでもおもちゃになって、楽しそうですね。よもぎの匂いがすごかったです。
よもぎは荒地でも繁殖する非常に強い生命力があります。
昔の人はそんなよもぎを薬草としても利用していました。
現在でもよもぎは「ハーブの女王」と呼ばれて、意外なほど多くの場面で利用されています。
よもぎに含まれる成分のうち、もっとも代表的なものは「クロロフィル」です。「葉緑素」として知られる色素で植物が緑色をしているのはクロロフィルによります。クロロフィルは食物繊維の5000分の1ほどの小さなものなので、腸の隅々にいきわたり、腸の絨毛にのこった有害物質を取り除く効果があるともいわれています。
よもぎは昔から体質改善、特に血液循環の改善によいとされてきました。よもぎの成分を調べてみると、よもぎによってもたらされるデトックス(有害物質の排出)効果が身体全体の調子を整え、結果的に体の健康に良い影響を与えるようです。
よもぎの使用方法で現在でもよく見るのは「草餅」です。
先日、私もよもぎ餅を頂きました。香りもよく、中の餡との相性も抜群でした。
今津製菓所さんのお餅で よもぎは平尾工務店さんのYogiMoYogi のよもぎだったのですが。
その爽やかな口当たりはよもぎのおかげかもしれません。
よもぎを使った健康法として、近年女性を中心にブームになっているのが「よもぎ蒸し」です。
よもぎやハーブを煮た時に出る蒸気を利用して、一種のサウナのように利用します。
韓国ではおよそ600年ほど前から民間療法として行われていたようです。ただ、これだけで健康になるわけではないので、上手に取り入れることが大切です。
自分が気持ちいい、好きだな と思って継続できることがいいのかなと思います。
旬のものを上手に取り入れて、気持ちも身体も心地よく過ごせるとよいですね。
草餅 大変美味しかったです!
ブロッコリー 国産のものがたくさん出回り、お値段も優しくなってきましたね。
先日、親戚からブロッコリーが送られてきたので、今日はブロッコリーのお話です。
ブロッコリーは輸入物を含め、割と年中スーパーマーケットで見かけます。
最も美味しい旬の時期は11月頃から3月頃です。つぼみを食べる花野菜 と呼ばれる野菜の一種です。
ブロッコリーの選び方は濃い緑色で先端のつぼみ部分が小さくてキュッとしまっているものが理想的です。緑の部分が紫っぽいものは特に美味しいようですよ。茎の芯のほうが変色していなくて、空洞がないものを選ぶほうが良いそうです。
ブロッコリーはとても栄養価が高く、特に豊富なものはビタミン類です。栄養価が高い一方で低カロリーであることも特徴です。たくさん食べても太りにくく、栄養素をたくさん接種できるという意味でもダイエット、日常的に積極的にとりたいお野菜です。
ビタミンCは非常に豊富で100gあたりでみても、レモンより多く(レモン1個120gでVitC20㎎/ブロッコリー100gでVitC生で120㎎ ゆでて54mg程度)、たくさん食べられてとても有効です。
いわずと知れたビタミンCの効果は、風邪予防・美容に有効・がん予防・老化防止などに効果あります。
また、葉酸が豊富です。特に妊娠前後の女性は積極的にとりたい成分です。胎児の成長にたくさん必要とされます。DNA合成や調整に深くかかっており、正常な細胞の増殖の助けにもなります。血を作る栄養とも言われています。
また、ブロッコリーにはスルフォラファンと呼ばれる栄養も含まれています。特に、ブロッコリースプラウトに豊富なようですが、抗酸化作用・解毒作用があり、がんの予防や老化防止が期待できます。
食物繊維で腸内環境を整え、便秘予防にもつながります。
旬の食材を上手に取り入れて、おいしい生活続けていきたいですね。
旬の食材 栗です
丹波の枝豆を頂いたので、そちらの季節で書こうと思っていたのに、もう、枝豆も終わりになりますね。
まだまだ旬の栗についてに変更しました。枝豆はまた来年!
栗も頂き物です。栗は縄文時代の遺跡からも発掘されたという記録もあることから、日本でも古くから食べられていたようですね。ヨーロッパでもマロングラッセなどのスイーツに炒った栗などのいろいろな食べ方があります。
自宅で楽しむ場合はゆでたり、栗ご飯くらいなのですが・・・モンブランケーキもおいしいですよね!
栄養価としては 栗の栄養の大半は炭水化物です。ご飯やパンなどの主食と同じ仲間になりますね。
炭水化物の主な役割は体を動かすためのエネルギー源になるということです。
1粒当たり約36kcalということなので、5粒で約180Kcal。ご飯を茶碗に一杯分くらいになります。
少量で結構カロリーが高いですね。
ちょっとエネルギー補給したいときによいかもしれません。
逆にいえば、食べすぎ注意という感じですが。
その他、ビタミンC・食物繊維・ビタミンB1・カリウムなどが豊富です。
ビタミンCに関しては熱で壊れやすい性質がありますが、栗は炭水化物が多くでんぷん質に守られていることから、熱で壊れにくく、より効率的に吸収することができます。また、カリウムが豊富なので、ナトリウムを体外に排出させることから、高血圧やむくみに対して効果があります。
食物繊維豊富なことから便秘にも効果的で美容にも良いです。
ただし、食べすぎるとおそらくおなかの調子が悪くなります。
渋皮に含まれるタンニン(こちらポリフェノールの一種で抗酸化作用が美容にも良いです)や食物繊維の影響でおなかを下しやすくなると思いますのでそこは注意してください。
最後にビタミンB1がとても豊富。
ビタミンB1は疲労回復に効果がある栄養素です。クリニックなどでニンニク注射などやっているところがありますね。
そちらの注射の主成分がチアミン(ビタミンB1)です。
ビタミンB1が多く含まれているものの代表は豚肉などの肉類ですが、植物性食品の中で多いとされる玄米よりも、栗の方が含有量が高いです。ビタミンB1には糖質の代謝を促すはたらきがあります。摂取量が減ってしまうと、エネルギーを体内で効率よく変換することができなくなってしまうので、疲労を感じやすくなってしまいます。
季節の食べ物は身体にうれしいことが本当にたくさん!
適量をおいしくいただいて、楽しく四季を過ごしたいです。
最後にお気に入りのケーキ屋さんのモンブラン
今年も何とか口にすることができました(大人気で日々売り切れのようです)