寒いですね。家の中で遊ぶときは折り紙にも夢中です。図書館にたくさん折り紙の本があるので順に借りてきて作っています。
トップ画像は長女の作品
外来をしていて毎年、ブログに書こうと思うのが、冬の乾燥皮膚トラブルに関してです。
比較的高齢の人を対象に外来をしていますので、ズボンをめくるたびに ふわーっと粉が舞い散るほど乾燥していたり。
血圧を測るときに見える指先が切れていたり、真っ赤にしもやけになっていたり。
今年は去年より寒さが厳しいせいか、そういった症状の方が多くいらっしゃるように思います。
寒い季節は皮膚トラブルに大きく影響を与えるのが、湿度の低下による空気の乾燥です。
空気が乾燥すると皮膚もカサカサした乾燥肌になりがちになります。
皮膚がかさかさした状態というのは皮膚の表面の脂(皮脂)が減少し、細胞の層(角質層)に障害が起きている状態です。
角質層に障害が起きると外部からの刺激が皮膚の内側の神経に及び、かゆみとなります。
冬の皮膚トラブルには寒さによって毛細血管が収縮し、血行不良が起こることも関係しています。
毛細血管の血行不良は皮膚に腫れや炎症をもたらし、皮膚のトラブルとなります。
日常的に行う食器洗い。お湯を使用する方は皮脂欠乏性湿疹やあかぎれに注意が必要です。
お湯は皮膚の表面から皮脂を奪ってしまうからです。私は食器洗いの時はゴム手袋を使用していますが、短時間の洗い物でも手袋をお勧めします。手先の皮膚トラブルがある方はなおさら強くお勧めします。
また、水仕事の後はしっかりと保湿をするようにしましょう。
また、お風呂に入った後は皮膚が乾燥しやすくなります。子供達には5分以内に顔にはクリームを塗るように!と日々言い聞かせていますが、子供でもお風呂上りにほったらかしだと、乾燥してお肌に粉を吹くことがあります。(今年、長女がそうでした。保湿を口酸っぱく伝えていたら、改善しています)お風呂から出たら、できるだけ早く できれば20分以内に保湿クリームを塗るとよいと思います。
身体が冷えやすい人は血行障害にも気を付けてください。血行を良くする食材を取り入れたり、運動習慣がポイントになります。首・手首・足首を温めるのも多少効果的ですね。
あと、外来でお話をしていて気になるのが、お風呂の湯温です。
あっつあつのお風呂に入っていませんか?お風呂の温度が高すぎると皮脂が奪われ、お風呂上りに乾燥しやすくなります。あっちっちの一番風呂に入っている方は乾燥で全身が痒くなったりすることがあるかもしれません。
寒い時期はまめな保湿と結構改善を心がけて、皮膚トラブルをぜひ予防・治療していってください。
一番大事なのは日々の積み重ね・予防です!
参考になれば幸いです。