兵庫県加東市の青山医院の日記です!

日常のこと 診療のこと 医療レーザー治療のこと その他お知らせを書いていきたいと思います

アレルギー性鼻炎

2023年02月28日 | 病気

昨日は日中はとても暖かく、春が近いなと感じました。

花壇の植物も元気よく緑を広げています。今年もこぼれ種からのネモフィラが沢山咲いてくれそうな予感です。

 

レーザーのご予約ですが、いったん終了していますが、キャンセル枠がいくつか出ています。

直近では3月4日土曜日にひと枠ご予約可能ですので、ご希望の方はメールかお電話で連絡をください。

よろしくお願いします。

 

 

さて、アレルギー性鼻炎の話題です。

毎年この時期だけ、アレルギー性鼻炎で受診される方も多くいらっしゃいます。

アレルギー性鼻炎は日本人の4人に1人が罹っているとされています。

このため、あらゆる病気の中で罹患者数(病気を患っている患者数)が最も多い病気ともなっています。

 

人間の身体には侵入してきた異物を排除しようとする「免疫」と呼ばれる働きがあります。

ただ、この免疫が過剰に働くと、身体に必要以上の大きな負担をかけます。これが、アレルギー反応です。

 

アレルギー性鼻炎は鼻から侵入してきた物質に対して、過剰なまでに反応してしまい、くしゃみや鼻水・鼻づまりといった症状が強く表れる病気です。

 

アレルギー性鼻炎には一年中を通して症状が現れる「通年性」のものと季節によって症状の現れる「季節性」のものがあります。

 

通年性の主なアレルギー性鼻炎は主にハウスダスト(家の中のノミやダニの死骸、繊維の屑、カビ、ほこりなど)によってアレルギー反応がひきおこされることが多くなっています。

 

もう一方の季節性アレルギー性鼻炎は一般的に「花粉症」と呼ばれます。今からの季節であれば、スギ・ヒノキ、秋はブタクサ・よもぎ の他に60種類以上の花粉が関係しているとされています。

 

この二つは季節性・通年性の両方を患っているケースも多くあります。

 

アレルギー性鼻炎に罹ると、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった不快な症状から日常生活に支障が生じます。特に睡眠の質には著しい低下がみられます。

季節の変わり目で風邪の鼻水と区別が難しい部分もありますが、アレルギー性鼻炎が疑われるのは・・

①透明でさらっとした 水のような鼻水(風邪の場合は黄色っぽい)

②いつも鼻が詰まっている

③2週間以上、くしゃみや鼻水が続いている

などがあります。

アレルギー性鼻炎の対策としては、原因となる物質(ハウスダストや花粉などのアレルゲン)を生活環境からできるだけ排除することです。

こまめに室内を清掃する。カーペットはやめてフローリングにする。カーテンを止めてブラインドにする。空気清浄機を設置する。また、衣類もニット類は花粉が身体についたままになりやすいので、つるつる素材の衣類にする。などの対策があります。上着は玄関で脱いで、室内に持ち込まないのもポイントです。

 

また、アレルギー疾患全般に対して強い体を作るのに、乳殺菌を摂取するのが良いともいわれています。

腸内環境を整えることは、アレルギーに限らずとても注目されている健康習慣です。

 

アレルギー性鼻炎は体質にかかわる病気でもあるので、完全に治したり、自然治癒を期待することがとてもむずかしい病気です。個人や家庭でできる対策と医療機関での治療を根気よく続けることで、身体の免疫力を整え、日常生活に支障がない程度に軽くしていくことができます。

薬や嫌だから と我慢している方もいますが、症状がある場合は対策をしたうえで上手に内服薬・点鼻薬・点眼薬などを利用するのが良いのかな と個人的には思っています。

 

参考になれば幸いです。

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高血圧のお話⑤ 運動療法について

2023年02月25日 | 病気

天皇誕生日を挟んでの金曜日 

最近はハッピーマンデーが多くて、間でのお休みに慣れていません。

昨日は月曜日と勘違いして動いてしまい、子供の迎えの時間を間違えてしまいました。

ハッピーマンデーが良いのか、間で休みが良いのか人によって違うかなと思いますが、私はできれば間での休みのほうが特別感があって好きです。

 

 

少し前からお話している高血圧のお話です。

先日、私自身も年に1回の健康診断に行ってきました。結果はまだ返ってきていないのですが・・

運動時間などに関して記載する項がありますよね。少し前までは 週に3回 30分以上身体を動かしている というところは何となく〇だったような気がするのですが、今は全く動いていない と気づきがありました。

お仕事の日などは1500歩歩いていないかもしれません。仕事中に歩き回ったとしても、距離がほとんどないですからね。

よほど患者さんたちの 3000歩 とか 6000歩 などという記録のほうが素晴らしく感じました。

ご高齢の方の中に 足を弱らせないために毎日歩いているよ という方がいます。

 

高血圧や糖尿病の運動療法も できるだけ日々続けることが大切だと言われています。

運動療法は始める前にまずは、メディカルチェックを受けるようにしてください。

あまりに高い血圧であったり、そのほか 血糖コントロールが悪かったりすると運動療法が身体に負担を与えて逆効果になる場合があります。運動療法での事故を防ぐためにも無理なく始めることが大切です。

 

実際の運動としては 有酸素運動が適しています。

ご存じの方も多いと思いますが、有酸素運動はウォーキングのように酸素を身体に十分に取り込みながら、長時間継続的に行う運動です。

運動によって血圧を下げる作用が期待されます。余分な塩分も汗や尿で体外へ排泄されます。

 

効果が得られる運動は1回30-60分以上で 週に少なくとも3回以上が目安と言われています。

けれど、これはかなり運動のハードルを上げてきますので・・・

1日5分でもよいので、まずは身体を動かしてみること をお勧めしています。

1日30分しないといけないなら、今時間ないな とやめてしまう場合ってありますよね。

私もそうですが、人は楽な方に流れがちなので、運動しないならしないで 時間がない 今日は天気が悪い などいろいろな言い訳が思いつくものです。

皆さんが全員そうだとは言いませんが、そういう人が多いかな と思うので、5分でも10分でも 短時間でよいのでまずは気持ちよく始めてみることです。

運動の強度は 会話をしながら歩ける程度の負荷で歩く くらいが適当です。

 

これから少しずつ気候が良くなってきますね。花粉症の方はちょっと辛いかもしれませんが、暖かい日差しなか、新しい運動習慣を始めてみるのも高血圧・糖尿病 などの生活習慣病にとってはとても良いです。

ぜひ上記も参考になさってください。

 


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アレルギー舌下免疫を検討される人が増えています

2023年02月24日 | 病気

ここ数日、風が強く吹いて花粉症の症状が出る人が多くなりました。

暖かい日差しがあったり、雪が降ってみたり気温は大きく変化していますが、風はとにかくちょっと強めです。

 

毎年、スギ花粉症の時期になると症状が出る方はもうすでに内服薬を取りに来院されています。

ちょっと早めの内服が良いと言われていますが、やはり症状が出るまではあまり気にせず過ごしている方が多いように思います。

 

そして、この時期に質問が増えるのが舌下免疫療法に関してです。

スギとダニのアレルギーに対して、舌下免疫療法の適応があるので、スギ花粉症の方は今の時期にアレルギー症状がでて、治療にも興味を持たれるのだと思います。

 

ここ数年継続してみての印象ですが、やはり効果があるようです。

 

毎年、時期になるとゼーゼー、ヒューヒュー 喘息発作のようにアレルギー反応がでて、咳とゼイゼイで苦しんでいた方も そういった症状が全くでなくなり、快適です と継続されています。

 

今年、受験生の女の子は 3年前に開始して アレルギー症状の出方がぐっと楽になり、安心して受験を迎えることができる と喜んでいました。

次は下の妹さんもアレルギーが強いので、検討されたいと 採血検査をして帰宅されました。

確かに受験を控えている方は 先を見越して開始するのが良いと思います。

小学校の低学年くらいからスタート可能です。

 

舌下(舌ベロの下に薬を保持して)にお薬を保持して とけたのち ごっくんと飲み込む

毎日、それを繰り返していき、お薬に含まれるアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)に身体を慣らしていく治療です。

3年から5年以上の継続が必要で、効果は1-2年ほどで現れてくる印象です。

根気のいる治療ではありますが、皆さんしっかりと効果が出ているようですので、継続できればとても良いです。

 

舌の下(したのした)で行う鳥居薬品の舌下免疫療法専門サイト

 

鳥居薬品さんのサイトがありますので、参考にされてください。

サイトからお近くの舌下免疫療法を行える医療機関も検索できますので、興味がある方はご覧になってください。

 

ちなみにスギ花粉症は今からピークに向かいますので、ピークの終了した 5月中旬以降でのスタートになります。

今の間に採血などで実際のアレルギー反応があるのかどうかを確認し、その時期に備えるというのもよいのかなと思います。

ダニアレルギーに関しては通年アレルギーですので、いつからでも開始が可能です。

 

 

参考になれば幸いです。




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高血圧のお話④ 食事に関して

2023年02月22日 | 病気

もう2月も下旬ではありますが、昨日は朝から雪景色でした。

さらに、午後には吹雪のような雪が降り、なかなか暖かくならないな 今年は雪がすごく多いな と感じました。

今朝もすごく冷え込んでいます。体調崩しやすくなりますので、ご注意ください。

 

高血圧の話の続きです。

ご自身でできる生活習慣の改善に関してですが

食事療法に関しては 主に必要なのは減塩です。

塩分に含まれるナトリウムは生きていくうえで欠かすことができない栄養素ではありますが、摂りすぎは良くありません。

体内のナトリウムが多すぎるとそれを薄めようとして、血液中に水分を取り込もうとするために血管の中の血液量が増え、血圧が上がります。

入院すると血圧がぐっと下がり、降圧薬が不要になる方がいらっしゃいますが、そういう方は特に 普段の食生活で塩分が多いと考えられます。

減塩食を召し上がるだけで、血圧が正常になっているのです。

日本人は特に塩分感受性が高いと言われています。つまり、減塩での血圧降下作用が強いです。

 

塩分量を日常的に測ることはなかなか難しいですが、高血圧治療では1日塩分量を6g未満に抑えましょう と推奨されています。

日本人の1日塩分摂取量が平均で10.1gと言われていますから、かなり厳しい目標ですが、少しでも減らせるように意識してみてください。

・加工の肉や魚は避ける(ウインナー・ハム・かまぼこなどの練りもの・干物など)

・お刺身などは お醤油を回しかけるのではなく、端にちょこっとつけて食べる

・おみそ汁などの汁ものは具沢山に 汁少なく。回数が3回の人は2回へ 2回の人は1回へ 

・うどんやラーメンの汁は残す

など工夫の仕方があります。

また、野菜や果物を積極的にとると、カリウムという成分が摂取でき カリウムはナトリウムを体外に排出する働きがありますので、結果として血圧には良い効果がもたらされます。

その他、カロリーコントロール(体重管理)や良質のたんぱく質の摂取(魚・乳製品など)をとることで血管構築を助けるのも必要です。

 

今日は高血圧のお食事のお話でした

今日も寒そうですが、気を付けて過ごしてください。

 


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高血圧のお話 ③

2023年02月20日 | 病気

昨日は暖かくなると言われながら、雨天のためちょっと肌寒く感じました。

午後には少し雨があがったので、子供と外で遊びました。

桜の木の下のクリスマスローズがひっそりと咲いていたり、またチューリップの芽が沢山顔を出していて、春が楽しみになりました。

チューリップは一部、花壇に昨年掘り上げたものを大きいもの・小さいもの、適当に投げ入れたゾーンがありまして・・・

実際に葉っぱだけで咲かない可能性もあります。咲かないにしてもどうかな と 楽しみです。

 

またまた今日は高血圧の続きです。

 

日本人の高血圧の85-90%は原因となる特別な疾患がない「本態性高血圧」と呼ばれるものです。

発症には遺伝的要因と食生活・運動不足・ストレスなどの環境的要因の両方が関与しています。

原因疾患がある場合は二次性高血圧といって、原発性アルドステロン症などの病気が含まれます。

 

両親や兄弟、姉妹に高血圧の人がいる場合は、高血圧になる可能性が確かに高いのですが、高血圧自体が遺伝するのではなく、血圧が上がりやすい遺伝体質の上に高食塩食などの生活習慣が加わって発症します。家庭の味が濃いといくつになっても濃い味を好みますよね。薄味にならしていくのはとても大変なことです。生活習慣の積み重ねですね。

したがって、日ごろから生活習慣に注意することで高血圧は予防や治療が可能です。

食事の中では主に減塩療法を。運動療法、減量(体重)、節酒、禁煙、ストレス解消を心がけましょう。

それでも十分に下がらない場合は見ていても難しいので、薬による治療を始めましょう。ただし、生活習慣を常に気を付けるということはとても大事です。

 

また、血圧測定のポイントです。

できる方は朝晩の2回測定が好ましいです。難しい方は朝だけでも測定がお勧めです。

 

朝は起床後1時間以内

排尿は済ませた後

朝食・朝のお薬の前 が測定タイミングです。

数分でよいので椅子に座ってリラックスした状態で測定をしてみてください。

 

晩は寝る前が良いのですが、入浴直後や飲酒の影響がある場合は少し時間を空けて測定が望ましいです。

やはり数分椅子に座ってリラックスして測定してください。

血圧測定をするときに器械と心臓の高さを同じ高さになるように机やいすを調節されると正確な値が出ます。

できれば上腕式が良いと思うのですが、手首で測定される方はいつも同じ姿勢(手首と心臓が同じ高さになるような)で測定してみてください。

 

高い場合に何度も何度も測定される方がいらっしゃいますが・・・2回くらいまで 多くても3回までが限度かなと思います。

一番良い値でもよいですし、測定したすべてのデータでもよいと思いますが、ノートに記録して主治医の先生と相談してください。

運動したり、緊張したり、食事をしたり、いろいろな状況の変化で血圧は変動します。

同じ条件で測定を続けることが大切です。

 

参考になれば幸いです。今週もよろしくお願いします。

 


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リブレセンサーをお使いの方はご確認ください

2023年02月18日 | お知らせ

今週末は暖かくなるようですね。

庭先のクリスマスローズが咲き始め、クロッカスも一部可愛い花をつけています。

少しずつ春が近づいてきたという感じでしょうか。




 

さて、糖尿病の自己血糖測定をされている方の中にリブレセンサーをご使用の方がいらっしゃいましたらご確認お願いします。

リブレセンサーの一部製品で誤った高いグルコース値を示す可能性があるということで、自主回収になっています。

血糖値が正しく測れないことで、追加インスリンを増やしたりの処置をした場合に低血糖をきたす可能性がありますし、健康リスクが引き起こされる可能性があります。

 

ロット番号 691630

      691631

のうちの一部だそうです。フリースタイルリブレのホームページからシリアル番号で確認できますので、使用中の方はご確認ください。

当院在庫分は該当しないことを確認しました。

また、リブレセンサーを使用中の患者さんには個別に連絡差し上げ、シリアル番号の確認をお願いしました。

「FreeStyleリブレセンサー」一部製品における自主回収のお知らせ:

https://d222mehzxmz2vh.cloudfront.net/patient/pdf/pdf_patient_info_01.pdf

こちらも参考になさってください。

 

よろしくお願いします。

 


 

 

 

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高血圧治療のお話

2023年02月16日 | 病気

次女の幼稚園で今週生活発表会が開催予定です。

昨年までは保護者は1名のみ参加可能で、子供たちもマスク着用での演技だったのですが

今年は保護者は2名参加可能 子供たちのマスク着用はなしになりました。

 

3月からマスク着用が自由になると報道されていますが、少しずつ生活の中でも変化が見られます。

保護者のお母さんたちとお話していて、中学生や高校生は3年前の入学時からマスク着用で いきなり卒業時にマスク外していいよといわれても抵抗があるかな と話題になっていました。確かに!私も次女に関してはお母さんたちの目元は知っていますが、口元までのお顔を拝見したことがほぼありません。

自分もマスクを外す生活には抵抗があります。

少しずつですかね・・・マスクを屋外でまず外す人が出てきて 屋内でもすこしずつ・・・という感じでしょうか?

暑くなる時期から少しずつ増えてくるのかなと思います。マスク暑いし、お化粧崩れやすくなりますものね。

 

 

 

前置きが長くなりました。

先日の高血圧の続きです。

高血圧は脳卒中や心臓病の発症につながるので治療が必要だ という話を書きました。

そもそも血圧は心臓から送り出された血液が、血管の壁を押す圧力のことです。

健康な血管の壁は弾力があってしなやかですが、血圧が高い状態が続くと、傷ついて厚く硬くなってしまいます。

私は糖尿病でも高血圧でも血管をホースに例えることが多いです。頭でイメージすることが分かりやすいかなと思うので。

 

例えば高血圧ではホースに常に水が高圧で流れている状態と 極端にいえば流れていない状態 どちらがホースが痛みやすいでしょうか というと、たいていの人は高圧で流れている方とイメージされます。厚がかかる状態はものを痛めますが 血管も同じです。常に圧力がかかっていると、痛みが早くなります。

 

心臓が収縮して血液を全身に送り出すときに血管の壁に与える圧力を収縮期血圧(上の血圧)といい、心臓が拡張して次の拍出の準備をしているときに血管の壁に残っている圧力を拡張期血圧(下の血圧)といいます。

診察室の血圧が 収縮期で140㎜Hg以上、または拡張期血圧が90㎜Hg以上の場合が高血圧とされています。

 

最終的に内服薬や生活習慣の改善で血圧を治療していくわけですが、目標値は家庭血圧を目安にすることが多いです。

外来ではどうしても緊張してしまったり、あとは車を運転して来院される 外がとても寒い・暑い などいろいろな要因の影響を受けやすいからです。

その点、家庭血圧は同じ条件で血圧を確認しやすく、治療の目安になります。

一般的な治療の目標は、75歳未満は診察室血圧で130/80mmHg未満を、75歳以上でも140/90mmHg未満を目指します。

ただ、あまり低すぎると高齢者などでは転倒やふらつきの原因になることもあり、ここの状態を確認しながら主治医と相談するのが好ましいです。

 

寒い季節は本当に血圧が上がりやすいなと感じます。まずは家庭血圧の測定から始めてみるとよいですね。

参考になれば幸いです。




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どうして高血圧を治療するのか?

2023年02月14日 | 病気

寒い季節になると血圧は上がりやすくなります。

寒さにより血管収縮が起こり、交感神経が優位になるから という理由や季節的に塩分が多い食事が多くなりがちなので、上がりやすいようです。

 

外来でも患者さんたちの中には血圧が冬になると毎年上がってしまう人がいます。

そういった方は毎年のことなので、冬だけ少し薬を強くしたり、追加したりといった形で季節によって投薬変更をしています。

 

しかし、どうしても血圧の薬を飲むのは嫌だという方もいます。

会社健診で定期的に年に2回ほど来院される方々がいますが、その中にも高いままでそのままになっている人が・・・

薬を飲み始めたら一生だから・・とかこういう体質だから気にしない とかいろいろな理由を述べられます。

 

日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超えて、世界最高水準を達成するまでになっています。

けれど、目指すところはただ単なる長寿でないと思います。長生きでも寝たきりだとつまらないですよね。

健康な長寿を達成して、豊かな人生を送ることが目標になると思います。

 

「健康長寿」という言葉がありますが、人の寿命の中で「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいいます。

健康長寿を縮めているのは主に生活習慣病であり、高血圧もその一つになります。高血圧が長期間続くと脳卒中や心筋梗塞などの心臓病の発症につながっていきます。

また、高血圧のほかに肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が加わると、脳卒中や心臓病で死亡するリスクが一層高まります。高血圧、糖尿病、脂質異常、肥満が重なった状態はメタボリックシンドロームともいわれますし、「死の四重奏」と言われたりもします。

 

どうして高血圧を治療するのか という答えは、目には見えない状態なので、言われてもピンとこない人も多いようですが

動脈硬化(血管の壁が傷ついて厚く硬くなった状態)を予防して、脳梗塞・心筋梗塞・などにならないため ということになります。

 

長くなりますので、今日はここまで。

参考になれば幸いです。



 

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根菜でも体を冷やす??

2023年02月13日 | Weblog

春らしい陽気が増えてきましたね。

昨日はとても天気が良くて、次女は風邪ひきですが外遊びを少しだけ楽しみました。

11日の休日診療当番は予想外に患者さんが押し寄せて 開始30分の時点で手いっぱいになってしまい、急遽お休みのスタッフさんにも出勤していただいて、夕方17時までフル出動でした。

インフルエンザとコロナの方が大半で、どちらかといえば2:1くらいの割合で インフルエンザA型が多かったです。普段、地域差がわりとあって、当院のある東条地区では他地域でインフルエンザが流行りだしても少し遅れて流行しています。最近もパラパラ陽性者がでている程度でしたので、土曜日の救急は小野・西脇・加東市の中でも滝野地区の方の受診が多くほとんどがお熱でした。

これから東条地区でも流行が後れてくるのかもしれません。

 

さて、春らしい日が増えたとはいえ、まだまだ冷える日も多く、学校が寒い と言っていた長女の足に数日前にしもやけができてしまいました。今時~とおっしゃる方はいますが、外来でもしもやけで 悩んでいる方は多い印象ですよ。塗り薬・飲み薬・漢方薬などありますので、ご相談ください。

 

身体の冷えがらみの話題です。

「根菜(土の中で育つ野菜)」には身体を温める作用がある ということが知られています。

その根拠としては、漢方や薬膳の考え方が基になっているようです。

根菜といえば、どの野菜を思い浮かべますか?

大根・ごぼう・ニンジン・ジャガイモ といったところでしょうか?

興味深いことに漢方では、この4つの根菜は身体を温める野菜に分類されていません。

とくに大根・ごぼうは身体を冷やす野菜に分類されています。

 

寒:こんにゃく(芋)・レンコン(生)

涼:だいこん・ごぼう

平:ニンジン・山芋 サツマイモ・レンコン(加熱)

温:カブ

熱:ニンニク

 

根菜だからと言って、すべての野菜に同じ作用があるわけではないのです。

では、大根・ごぼう・ニンジン・ジャガイモは寒い時期に食べてはだめなのか というと、もちろんそんなことはなく、美味しくいただいてください。

ポイントは調理方法にあります。

加熱調理をすることでその性質が変わり、身体を冷やす作用を緩和することができます。根菜ではないですが、ネギやニラなども身体を温める食材になります。ショウガやトウガラシなども身体が温まりますね。

旬の食材をできるだけいろいろな種類を摂るのが理想です。冷えやすい人は加熱調理をしたり、乾物を利用すると冷え予防になります。

 

参考になれば幸いです。

今週も一週間よろしくお願いします。

 


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2023年2月11日

2023年02月11日 | お知らせ

おはようございます。

昨日は冷たい雨が寒さを感じさせる一日でしたね。

子供の送り迎えで少し歩くだけでも足先から冷えました。春らしい陽気の日もあるので、芝桜が狂い咲き?しています。少しずつ暖かくなるとよいですね。

 

さて、本日は休日診療当番のため9時から17時まで外来診療を行います。

事前にお電話で連絡いただけるとありがたいです。

発熱や風邪症状がある方はお車での診察になりますので、直接院内に入らずに電話もしくはインターホンでお知らせください。

よろしくお願いいたします。

 

 

また、2月17日午前のレーザー枠にキャンセルが出ています。

ご希望の方は月水金の14-16時の間にお電話での問い合わせをお願いいたします。

キャンセル枠に関してはメールでの受付はいたしておりませんのでよろしくお願いします。

 


 

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