昨日は日中はとても暖かく、春が近いなと感じました。
花壇の植物も元気よく緑を広げています。今年もこぼれ種からのネモフィラが沢山咲いてくれそうな予感です。
レーザーのご予約ですが、いったん終了していますが、キャンセル枠がいくつか出ています。
直近では3月4日土曜日にひと枠ご予約可能ですので、ご希望の方はメールかお電話で連絡をください。
よろしくお願いします。
さて、アレルギー性鼻炎の話題です。
毎年この時期だけ、アレルギー性鼻炎で受診される方も多くいらっしゃいます。
アレルギー性鼻炎は日本人の4人に1人が罹っているとされています。
このため、あらゆる病気の中で罹患者数(病気を患っている患者数)が最も多い病気ともなっています。
人間の身体には侵入してきた異物を排除しようとする「免疫」と呼ばれる働きがあります。
ただ、この免疫が過剰に働くと、身体に必要以上の大きな負担をかけます。これが、アレルギー反応です。
アレルギー性鼻炎は鼻から侵入してきた物質に対して、過剰なまでに反応してしまい、くしゃみや鼻水・鼻づまりといった症状が強く表れる病気です。
アレルギー性鼻炎には一年中を通して症状が現れる「通年性」のものと季節によって症状の現れる「季節性」のものがあります。
通年性の主なアレルギー性鼻炎は主にハウスダスト(家の中のノミやダニの死骸、繊維の屑、カビ、ほこりなど)によってアレルギー反応がひきおこされることが多くなっています。
もう一方の季節性アレルギー性鼻炎は一般的に「花粉症」と呼ばれます。今からの季節であれば、スギ・ヒノキ、秋はブタクサ・よもぎ の他に60種類以上の花粉が関係しているとされています。
この二つは季節性・通年性の両方を患っているケースも多くあります。
アレルギー性鼻炎に罹ると、くしゃみや鼻水、鼻づまりといった不快な症状から日常生活に支障が生じます。特に睡眠の質には著しい低下がみられます。
季節の変わり目で風邪の鼻水と区別が難しい部分もありますが、アレルギー性鼻炎が疑われるのは・・
①透明でさらっとした 水のような鼻水(風邪の場合は黄色っぽい)
②いつも鼻が詰まっている
③2週間以上、くしゃみや鼻水が続いている
などがあります。
アレルギー性鼻炎の対策としては、原因となる物質(ハウスダストや花粉などのアレルゲン)を生活環境からできるだけ排除することです。
こまめに室内を清掃する。カーペットはやめてフローリングにする。カーテンを止めてブラインドにする。空気清浄機を設置する。また、衣類もニット類は花粉が身体についたままになりやすいので、つるつる素材の衣類にする。などの対策があります。上着は玄関で脱いで、室内に持ち込まないのもポイントです。
また、アレルギー疾患全般に対して強い体を作るのに、乳殺菌を摂取するのが良いともいわれています。
腸内環境を整えることは、アレルギーに限らずとても注目されている健康習慣です。
アレルギー性鼻炎は体質にかかわる病気でもあるので、完全に治したり、自然治癒を期待することがとてもむずかしい病気です。個人や家庭でできる対策と医療機関での治療を根気よく続けることで、身体の免疫力を整え、日常生活に支障がない程度に軽くしていくことができます。
薬や嫌だから と我慢している方もいますが、症状がある場合は対策をしたうえで上手に内服薬・点鼻薬・点眼薬などを利用するのが良いのかな と個人的には思っています。
参考になれば幸いです。