中国:毛が創って習が壊す
“シーチン”修一
【雀庵の「大戦序章」204/通算635 2023(令和5)/8/2/水】8/1早朝は雷が光って1か月振りの雨、「神様仏様お天道様、どうか降り続けてください」と祈ったが、オシメリで終わってしまった。「良い予感は外れる、悪い予感はよく当たる」、ご先祖様もずいぶん苦労してきた。台風が近づいているから猛暑が終わってくれるかもしれないがお天気次第・・・オットー! 午後2時頃から1時間程、横殴りの土砂降り、干天の慈雨! ありがたや、天は我らを見放さず!
7/31は1F下水パイプの掃除。以前は4週に1回チェックしていたが、問題ないので5週に1回、さらに6週に1回にしたが、汚水用パイプのマンホールのふたを開けたら・・・想像を絶するほどの糞尿で詰まっていた。一瞬、シュールな最先端アートみたいだ、題名は「汚物文明」あたりかと感心したが、正気をとりもどせば唖然、呆然。「油断大敵、有事への備えを怠ったツケがどっと押し寄せたのだ」と猛省。立つんだ、ジョー! 一点突破、全面展開! 神風特攻隊発進! 命惜しむな、名こそ惜しめ! 戦意高揚し、使える道具やホースを駆使して20mのパイプをすっかり綺麗にするのに2時間かかった。ヘロヘロでチャリ散歩不可。
平時にあっても最悪の事態に備える・・・正論ではあるが、人間は易きに流れるからなかなか難しい。試験が迫るとあわてて勉強、分かっちゃいるけど改められないのだ。第一、二六時中最悪の事態に備えていると人生は面白くないわな。緊張を維持できるのは精々8~10時間。ひと仕事を終えたら「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん、おい、一杯やろうぜ」、それがあるからやってられる。モバイルがない時代、2~3交代勤務とかの社会部の事件記者などは仕事を終えたあとでも事件に備えて会社近くの飲み屋で一杯やっていたとか。すぐに連絡がつくからだ。
国際社会が今直面している「最悪の事態」は大戦だろう。中露朝などの赤色独裁陣営 vs 日台豪米英加欧などの自由民主陣営。21世紀の世界の行方を決める戦いになるかも知れない。しかし実に不思議な戦争だ。心の底から戦争をしたがっているのは習近平一人で、しかも大義がない。
それと似ているのは、過信が過ぎて内政に失敗し、数千万の餓死者を出して第一線から外された毛沢東の権力奪還騒擾「文化大革命」である。文革で数千万人が殺され、あるいは障害を負い、「下放」で辺境に追いやられたりした。劉少奇主席は殺され、トウ小平は下放され、習仲勲は拘束された。その息子、中学生の習近平も下放された。経済は1966~1976年まで10年間も停滞した。
習近平一家は姉も自殺に追いやられるなど散々な目に遭ったが、普通なら「毛沢東を絶対許さない」と恨み、罵倒し、復讐を誓うが、下放中に「毛主席語録」などを通じて洗脳されたのか、あるいは拉致された被害者が生き残るために加害者に同調する「ストックホルム症候群」なのか、いつしか習は「国父・毛沢東」信者になり、毛主席と並ぶ偉人になる、という「夢」を抱くようになった。
毛沢東はインテリであり、戦争経験が豊富な指導者だった。習近平はインテリではないし、戦争経験もない。スピーチライターがいるからインテリを装うことはできるが、戦争経験=戦勝経験で箔をつけないと毛沢東と並ぶ指導者にはなれない。習が嫌っているトウ小平はわざわざベトナムを侵略して箔をつけた。習は戦争で台湾、日本、西側の太平洋・インド洋を制覇しないと毛沢東と並ぶ「夢」は実現できない。だからひたすら戦争の準備に励み、戦争の機会を狙っている。
マスコミは中国人民解放軍と言うが、実態は中国共産党軍であり、有事の際は人民抑圧軍や侵略軍になる。マスコミは正しく「紅軍」「中共軍」と言うべきだ。閑話休題。
餓狼・習近平は開戦準備に余念がないが、先立つものはカネ。プーチン・ロシアは経済封鎖でドル箱のウラル原油の油価下落を受け金欠が深刻だという(杉浦敏広氏:伊藤忠商事出身、サハリン石油ガス開発などに従事。元環日本海経済研究所共同研究員 JBpress2023/7/25)
中共は戦争のためのカネが十分あるのか? 飯野光浩・静岡県立大学国際関係学部講師の「中国経済について考える」(世界経済評論2023/7/31)によると――
<中国経済の現状に関して懸念の声が聞こえはじめている。それは冴えない経済統計を反映したものである。中国国家統計局が発表した2023年第2四半期の国内総生産(GDP)成長率は前期比で0.8%の増加と第1四半期の2.2%から大幅に鈍化した。
さらに,物価水準も低空飛行である。中国の6月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同期比で0%となり、5月の0.2%上昇から鈍化した。変動が激しいエネルギーと食品を除いたコアCPIの6月の上昇率は0.4%で5月から0.2ポイント低下した。
このような数字から、中国はすでにデフレに陥っているとする論調もちらほら見かけられるようになった。なかには中国経済の日本化が進行しているとする意見も見受けられる。しかし現在、中国で進行しているのは日本化ではなく、ロシア化である。その結果、中国経済は停滞している。
政治的な強権が経済的威圧をもたらし、相手に自分の言う通りにするように強制しようとしている。この相手が国である場合もあれば、国内の企業の場合もある。これがロシア化である。
対外経済関係では、中国のロシア化は戦狼外交という形で現れている。コロナの原因究明を求めたオーストラリアからの輸入を規制したり、日本の福島第一原発の処理水の放出に反対して水産物検査を強化したりするなど、例には事欠かない。このようなやり方は、ロシアが穀物合意からの離脱することによりウクライナ紛争による西側からの制裁緩和を狙っていることと同じである。
中国国内では、共産党の意に添わないテック産業への締め付けに代表される。さらに不動産業や教育産業への規制強化により、共産党の意のままに従うように強制しているかのような例もある。習近平指導部は近年、民間企業よりも国有企業の強化に力を入れている。これが国内経済におけるロシア化である。ロシアでもプーチン政権の意に添わないオリガーチを追放して、自分の取り巻きを経営のトップに据えている。さらに,ロシアも資源産業を中心にして、国有化を推進した。
このような中国のロシア化は経済に深刻な影響をもたらしている。それは、トウ小平による改革開放政策で得られた経済の活力の減少である。ロシア化により、国内では市場競争は弱体化しており、そのことが経済に歪みをもたらしている。対外経済では、経済的威圧により、脱中国という形で貿易パターンの歪みをもたらしている。
このロシア化は、政治的パワーと経済的パワーの関係の誤解から生じている。経済的パワーは政治的パワーを補強するが、政治的パワーが経済的パワーを補強するとは限らない。ロシアを見て明らかなように、強力な政治的パワーがあっても、工業化を達成できず、資源に依存する経済構造を変換できていない。このロシア化の観点からみると、中国経済の見通しは少なくとも中長期的には暗い>(以上)
1980年頃に初訪中して一番びっくりしたのは、ホテルのスタッフは客が増えても忙しくなるだけで給料が増えるわけではないので、飛び込みの客が来ると「満室です」と断っていた。これだけでもびっくりだが、客が声を荒げて「○○に連絡するぞ! さっさと部屋を出せ!」と言うと、スタッフは2秒ほど考えてからキーを差し出した。
弱い相手には強く出る、強い相手には屈する、中国4000年の歴史で培った処世術の一つなのだ。習近平やその子分はしょっちゅう「断固として抗議する」「中国を中傷し、内政に干渉した。断固反対する」「中国は断固として国家主権と安全保障を守り、あらゆる形の覇権や冷戦思考に断固反対する」と吠えまくって、経済制裁を乱発している。
井の中の蛙大海を知らず、「強く出れば相手は黙る」というのは漢民族では共有されていても、それ以外の民族や自由民主国家では「バカか、頭がおかしくなっている、つける薬なし」と反発されるだけだ。
強い者に従う「事大主義」の中国。経済、外交、軍事で弱ってくると皇帝・為政者・強者の求心力が衰え、「易姓革命」で新しい国家になるのが支那の4000年の歴史である。毛が創って習が壊す・・・中共崩壊は免れまい。一日延びれば民の苦しみも延びる。有志国は経済封鎖で早めの自壊を促すべし。
*読者諸兄の皆さま、御意見を! ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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“シーチン”修一
【雀庵の「大戦序章」204/通算635 2023(令和5)/8/2/水】8/1早朝は雷が光って1か月振りの雨、「神様仏様お天道様、どうか降り続けてください」と祈ったが、オシメリで終わってしまった。「良い予感は外れる、悪い予感はよく当たる」、ご先祖様もずいぶん苦労してきた。台風が近づいているから猛暑が終わってくれるかもしれないがお天気次第・・・オットー! 午後2時頃から1時間程、横殴りの土砂降り、干天の慈雨! ありがたや、天は我らを見放さず!
7/31は1F下水パイプの掃除。以前は4週に1回チェックしていたが、問題ないので5週に1回、さらに6週に1回にしたが、汚水用パイプのマンホールのふたを開けたら・・・想像を絶するほどの糞尿で詰まっていた。一瞬、シュールな最先端アートみたいだ、題名は「汚物文明」あたりかと感心したが、正気をとりもどせば唖然、呆然。「油断大敵、有事への備えを怠ったツケがどっと押し寄せたのだ」と猛省。立つんだ、ジョー! 一点突破、全面展開! 神風特攻隊発進! 命惜しむな、名こそ惜しめ! 戦意高揚し、使える道具やホースを駆使して20mのパイプをすっかり綺麗にするのに2時間かかった。ヘロヘロでチャリ散歩不可。
平時にあっても最悪の事態に備える・・・正論ではあるが、人間は易きに流れるからなかなか難しい。試験が迫るとあわてて勉強、分かっちゃいるけど改められないのだ。第一、二六時中最悪の事態に備えていると人生は面白くないわな。緊張を維持できるのは精々8~10時間。ひと仕事を終えたら「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん、おい、一杯やろうぜ」、それがあるからやってられる。モバイルがない時代、2~3交代勤務とかの社会部の事件記者などは仕事を終えたあとでも事件に備えて会社近くの飲み屋で一杯やっていたとか。すぐに連絡がつくからだ。
国際社会が今直面している「最悪の事態」は大戦だろう。中露朝などの赤色独裁陣営 vs 日台豪米英加欧などの自由民主陣営。21世紀の世界の行方を決める戦いになるかも知れない。しかし実に不思議な戦争だ。心の底から戦争をしたがっているのは習近平一人で、しかも大義がない。
それと似ているのは、過信が過ぎて内政に失敗し、数千万の餓死者を出して第一線から外された毛沢東の権力奪還騒擾「文化大革命」である。文革で数千万人が殺され、あるいは障害を負い、「下放」で辺境に追いやられたりした。劉少奇主席は殺され、トウ小平は下放され、習仲勲は拘束された。その息子、中学生の習近平も下放された。経済は1966~1976年まで10年間も停滞した。
習近平一家は姉も自殺に追いやられるなど散々な目に遭ったが、普通なら「毛沢東を絶対許さない」と恨み、罵倒し、復讐を誓うが、下放中に「毛主席語録」などを通じて洗脳されたのか、あるいは拉致された被害者が生き残るために加害者に同調する「ストックホルム症候群」なのか、いつしか習は「国父・毛沢東」信者になり、毛主席と並ぶ偉人になる、という「夢」を抱くようになった。
毛沢東はインテリであり、戦争経験が豊富な指導者だった。習近平はインテリではないし、戦争経験もない。スピーチライターがいるからインテリを装うことはできるが、戦争経験=戦勝経験で箔をつけないと毛沢東と並ぶ指導者にはなれない。習が嫌っているトウ小平はわざわざベトナムを侵略して箔をつけた。習は戦争で台湾、日本、西側の太平洋・インド洋を制覇しないと毛沢東と並ぶ「夢」は実現できない。だからひたすら戦争の準備に励み、戦争の機会を狙っている。
マスコミは中国人民解放軍と言うが、実態は中国共産党軍であり、有事の際は人民抑圧軍や侵略軍になる。マスコミは正しく「紅軍」「中共軍」と言うべきだ。閑話休題。
餓狼・習近平は開戦準備に余念がないが、先立つものはカネ。プーチン・ロシアは経済封鎖でドル箱のウラル原油の油価下落を受け金欠が深刻だという(杉浦敏広氏:伊藤忠商事出身、サハリン石油ガス開発などに従事。元環日本海経済研究所共同研究員 JBpress2023/7/25)
中共は戦争のためのカネが十分あるのか? 飯野光浩・静岡県立大学国際関係学部講師の「中国経済について考える」(世界経済評論2023/7/31)によると――
<中国経済の現状に関して懸念の声が聞こえはじめている。それは冴えない経済統計を反映したものである。中国国家統計局が発表した2023年第2四半期の国内総生産(GDP)成長率は前期比で0.8%の増加と第1四半期の2.2%から大幅に鈍化した。
さらに,物価水準も低空飛行である。中国の6月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同期比で0%となり、5月の0.2%上昇から鈍化した。変動が激しいエネルギーと食品を除いたコアCPIの6月の上昇率は0.4%で5月から0.2ポイント低下した。
このような数字から、中国はすでにデフレに陥っているとする論調もちらほら見かけられるようになった。なかには中国経済の日本化が進行しているとする意見も見受けられる。しかし現在、中国で進行しているのは日本化ではなく、ロシア化である。その結果、中国経済は停滞している。
政治的な強権が経済的威圧をもたらし、相手に自分の言う通りにするように強制しようとしている。この相手が国である場合もあれば、国内の企業の場合もある。これがロシア化である。
対外経済関係では、中国のロシア化は戦狼外交という形で現れている。コロナの原因究明を求めたオーストラリアからの輸入を規制したり、日本の福島第一原発の処理水の放出に反対して水産物検査を強化したりするなど、例には事欠かない。このようなやり方は、ロシアが穀物合意からの離脱することによりウクライナ紛争による西側からの制裁緩和を狙っていることと同じである。
中国国内では、共産党の意に添わないテック産業への締め付けに代表される。さらに不動産業や教育産業への規制強化により、共産党の意のままに従うように強制しているかのような例もある。習近平指導部は近年、民間企業よりも国有企業の強化に力を入れている。これが国内経済におけるロシア化である。ロシアでもプーチン政権の意に添わないオリガーチを追放して、自分の取り巻きを経営のトップに据えている。さらに,ロシアも資源産業を中心にして、国有化を推進した。
このような中国のロシア化は経済に深刻な影響をもたらしている。それは、トウ小平による改革開放政策で得られた経済の活力の減少である。ロシア化により、国内では市場競争は弱体化しており、そのことが経済に歪みをもたらしている。対外経済では、経済的威圧により、脱中国という形で貿易パターンの歪みをもたらしている。
このロシア化は、政治的パワーと経済的パワーの関係の誤解から生じている。経済的パワーは政治的パワーを補強するが、政治的パワーが経済的パワーを補強するとは限らない。ロシアを見て明らかなように、強力な政治的パワーがあっても、工業化を達成できず、資源に依存する経済構造を変換できていない。このロシア化の観点からみると、中国経済の見通しは少なくとも中長期的には暗い>(以上)
1980年頃に初訪中して一番びっくりしたのは、ホテルのスタッフは客が増えても忙しくなるだけで給料が増えるわけではないので、飛び込みの客が来ると「満室です」と断っていた。これだけでもびっくりだが、客が声を荒げて「○○に連絡するぞ! さっさと部屋を出せ!」と言うと、スタッフは2秒ほど考えてからキーを差し出した。
弱い相手には強く出る、強い相手には屈する、中国4000年の歴史で培った処世術の一つなのだ。習近平やその子分はしょっちゅう「断固として抗議する」「中国を中傷し、内政に干渉した。断固反対する」「中国は断固として国家主権と安全保障を守り、あらゆる形の覇権や冷戦思考に断固反対する」と吠えまくって、経済制裁を乱発している。
井の中の蛙大海を知らず、「強く出れば相手は黙る」というのは漢民族では共有されていても、それ以外の民族や自由民主国家では「バカか、頭がおかしくなっている、つける薬なし」と反発されるだけだ。
強い者に従う「事大主義」の中国。経済、外交、軍事で弱ってくると皇帝・為政者・強者の求心力が衰え、「易姓革命」で新しい国家になるのが支那の4000年の歴史である。毛が創って習が壊す・・・中共崩壊は免れまい。一日延びれば民の苦しみも延びる。有志国は経済封鎖で早めの自壊を促すべし。
*読者諸兄の皆さま、御意見を! ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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