goo blog サービス終了のお知らせ 

アンを探して Looking for Anne

「赤毛のアン」の島、プリンスエドワード島でオールロケ!第5回AFFF(シンガポール)で最優秀監督賞、グランプリを受賞!

もうすぐ...。

2009年02月05日 | 映画製作日記
Blog読者の皆様、長いこと放置してごめんなさい!!

私は今 40度の温度差を越えて、沖縄からカナダ、モントリオールに戻り、三月末に向けて編集の作業中です。

色々、思い通りにならなかったことも味方につけ、未完成版を観て頂いた方々の真摯なコメントが、大いに役立ち、11月にテスト上映を行なったバージョンからさらに、作品は大成長しております。カットしてしまったシーン、思い入れが強すぎて残していたけどイマイチなシーンが見えてきて、映画が見違えるように良くなったと思います。

その意味で未完成試写会でのアンケートは、計り知れない宝になりました。時間をかけてコメントして下さった皆様、また試写以外にも、率直に感想を下さった皆様に、本当に感謝です。

また実は...最後の日本での撮影(東京という設定)を、季節とその他諸々の理由で、生まれ育った那覇で行ないました。それについては又後ほど詳しくご報告しますネ。

さて編集も佳境を迎え、休みなく働いているコンピューター君の横、二年前、私が本格的に関わってからの脚本のバージョンを数える、という暇なことをしてみました。

物語りや登場人物が微妙に違うものを大まかに数えると、5、5、5、3。

軽く18バージョン。

メインライターが私とはいえ、共同執筆者であるゆりプロデューサーの脚本への目は厳しく、それぞれのバージョンで十数回の書き直しがあり、計80バージョンぐらいは書いたことになります。さらに英語への翻訳も含めると、、気が遠くなりそうです(笑。

しかし私も、ファン歴は短いとはいえ『赤毛のアン』には深い思い入れがあり、絶対ただでは起きないぞ、とと思い、こうすれば?的な具体案の要求には猛反発、ゆりさんの要求や質問を聞きつつも、物語りを自分のなかで消化し、それ以上の答えを出そうと懸命でした。

だから、今となっては笑い話だけど、悔しさで泣きさけんだり、若気の至りでケンカも沢山しました(苦笑

脚本に本格的に携わって一年目、撮影ができないとわかったときはこれ以上はできない、と絶望的に思ったりもしました。その後、もう一度初心に戻って、この映画の意味と、『赤毛のアン』がくれた元気、また私自身の人生について深く考えた結果、人の心を動かすことができる、今のストーリーが生まれました。

思えば、分厚い「壁」の数々が、映画を良くしてくれた「階段」だったことに気づきます。

今、多くの時間と沢山の人々の協力を得て、脚本、監督、編集までをやらせてもらい、映画が完成に近付いているのを感じながら、なんだか不思議な気持ちがします。

もう少しで私の元を離れて独り立ちしていくのだろうか、私の映画ちゃん。(って気持ち悪い?)

そんな不安と、早く多くの人に我が子を観て欲しい気持ちとで、いてもたってもいられなくなっている今日この頃です。



書くことの秘密は書くこと... 脚本執筆時に好んで着ていたランニング。
アメリカの(←曖昧)ライター育成機関のものだとか。


↓クリックしてね!
人気ブログランキングへ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。