久しぶりに海へ釣りに行った。
早朝、釣友とプレジャーボートで穏やかな海上へ出航した。実に、2年半ぶりの海である。
以前は船釣りが唯一の趣味で、20年間せっせとマイボートに乗った。
多い年では年間60日余も操船していたが・・・
水温18.5度、黒潮が入ってきてるのでサワラ等の回遊魚が期待できそう、とのことでトローリングを始める。
沿岸の景色が懐かしい、見覚えのある定置網、汐のかおり・・
引っ張りは空振りに終わり、シーアンカーを開いて流ししゃくり釣りを始める。
・・が、これも生体反応ナシ。
次に、自分が現役の最後に鯛やワラサを釣った「栄光の横根」へ行く。先客が一艘いた、釣果を聞くと「サバのみ」という。
アンカーを降ろすのは億劫なのでここでもシーアンカーを使う。風は弱いが汐が速い、もっと沖では、速すぎて釣りにならないようだ。
竿は2本、電動リールには3号サビキ、アブの手巻きには2本バリにオキアミ仕掛けを出す。程なくサバがヒット、40cm超の大サバだから引きは強い。水深45mあたりから引き上げるので、サバの引き、と判っていても久しぶりのアタリはなかなか面白い。
釣り自体は興奮するほどの内容ではなかったが、思い出話にハナが咲いた。
あの根の大鯛、あのあたりのイサキの群れ、あの定置網まわりの大釣り等々。
海は変わらないが、もう、鯛もイサキもまぼろしとなり 遥か記憶のかなたの過去となった・・
サバは、帰宅後、味噌煮、焼きサバ、しめサバに料理した。
やはり釣りたてはおいしい。