写真は木戸川河口、左端が太平洋、福島第二原発を遠望
福島第一原発事故で今は立入り禁止区域になってしまった福島県の一級河川の木戸川(楢葉町)、請戸川(浪江町)などには、秋になると太平洋から産卵のため白鮭が回帰し母なる川にたくさん遡上してくる。 木戸川河口では簡単な定置網を張り、クレーン車の力も借りてこの時期のほぼ毎日白鮭を捕獲し、少し上流の漁協組合建屋内で捌いて加工する。
その上流では、地元の漁業組合は「鮭資源の有効利用調査」名目で、一般釣り人に有料で鮭の捕獲を解放していた。
釣り方はルアー、エサ、フライと様々であるが、フライとエサ(サンマの切り身)が比較的有利なようだ。釣果は日並みと腕にもよるがボーズにはならず大抵は数尾はゲットできる。(キープ・持ち帰りはオス2匹まで、メスは漁協に返し採卵される)
また、沿岸は、河口から半径500mは鮭釣り禁止。他にも規制の法令はあるかも知れない。もっとも沿岸一帯は波消しブロックが延々と連なり、釣りが出来るポイントはなかなか見つからない。
波が打ち寄せる外海沿岸の鮭釣りは、河川とはひと味違う豪快さがある。
漁協では、定置網でとった鮭を一匹1000円で販売、 地元高校生も手伝って 毎年秋の鮭祭りが賑やかに催され、近郷近在からみなみなが駆けつける。
今年は放射線危険区域の真っただ中だから鮭漁業も壊滅した。津波という自然災害だけなら怪我が癒えるように自然も人間生活も着々と復活していくだろうが、人災の原発事故は果てしない災禍を広げていく。
「釣り文化」に育ったであろう「川の鮭釣り」の復活も見通しは全くたたない! ・原発のバカヤロ(怒)・