平成24年9月27日
皮膚科の診察室は2つあり一方の診察室には次から次へと患者さんが
出入りしているのですがもう一方の方は誰一人呼ばれることはありません。
どうやら、今日に限っては初診専用になっているようです。
担当医の名前の札があったのでスマホでがんセンターのHPを検索してみると
医長であることがわかりました。
それは心強い。
思った通り10時になると僕の名前が呼ばれそちらの診察室に入るようアナウンス
がありました。
助手の方と連携して側頭部のホクロのサイズを測り、次にカメラで10枚程その
写真を撮影、幹部にぜりー状のものを塗ってから専用のスコープでホクロを観察
してくださいました。
「メラノーマ、悪性黒色腫の可能性が高いです。」
「確率的にいったらもう90%以上とかでしょうか?」
「そうですね。」
敢えてメラノーマでない可能性を残すために90%と聞きましたがニュアンスからして
99%と聞いたとしても同じ返事が返ってきたと思います。
いよいよ確定だ…
「もしメラノーマだとすると、組織をあらかじめ取って検査することはできません。」
「傷つけることによってがんが他に転移しやすくなってしまうんですよ。
だから患部をいきなり少し大き目に取ってしまい、それを調べてメラノーマだったら
更に患部の周りを大きく切り取って、そこに自らの皮膚を移植することになります。
頭の皮膚は固いので縫い合わせることが出来ないんですよ。
後は最初からメラノーマであると決めつけて一発で大きく切るというのもアリです。」
ホクロの長径ですが15ミリあります。一回目にその周りを10ミリ大きく取ると25ミリ
更に二回目に10ミリとか20ミリ切り取られたら40ミリ程度の大きな傷が残ります。
一発で切り取る場合はもっと大きくなるかもしれません。
「当然そこには頭髪は生えませんよね?」
「そうですね、でも頭髪で隠れると思いますし、希望があれば再建手術で多少は
縮まりますよ。」
ううん!そんなことはどうでも良い!命が助かることが最優先なんだから。
「それで、ステージなんですがどれくらい進行しているんでしょう?」
ステージは大まかに腫瘍の厚さで分類するんらしく1ミリ・2ミリ・4ミリで進行度に差があり、
僕の場合は2ミリと4ミリの間ではないかのことでした。
この時点でステージ2以上が確定してしまいました。
もしかして5年さえも生きられないのだろうか…
ただ救いは腫瘍がジクジクしていたり潰瘍化していないのでステージ2の中では
進んでいない方ではないかとのことでした。
でも、リンパや他の全身に転移していればステージは勿論進んでいることになります。
腫瘍を取った段階での判断になるようですが、手術の時にリンパへの転移を
調べる為にセンチネルリンパ節生検という手術も同時に行うこともあるとのことでした。
僕の場合は頭が患部なので最初に転移しやすいのが首のリンパということになるので
その手前のセンチネルリンパ節(門番リンパ節)を調べて、そこにがん細胞が存在しなければ
その先には転移はないという理屈です。
助手の方と医長の先生が入念に首筋のリンパを触診してくれ、上半身のホクロを
一通りチェックしてくれた後に今のところリンパへの転移はないと考えていますという
言葉をかけて下さいました。
辛かった気持ちが少し楽になりました。
③に続く
最新の画像[もっと見る]
- 転移の疑い 6年前
- 近況 6年前
- 結果が良いなら同じルーティーンで。 7年前
- 卒業が留年か…。 7年前
- 原発画像 7年前
- 5年経過します 7年前
- もうすぐ4年経ちます。 8年前
- 3年4ヶ月(定期検査) 9年前
- 生存報告です。 9年前
- 無事2年経過しました。 10年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます