砂漠の井戸

メラノーマ治療の備忘録

卒業が留年か…。

2017年10月05日 | がんセンター


 

5年前はまだ歌舞伎座も出来上がってなかったし、銀座松坂屋だって営業してて跡地がGINZASIXになるなんて思いもしなかった。5年という年月の間に世の中凄いスピードで進化・発展しているもんですね…。

築地のがんセンターを初めて訪れたのが2012年9月。先月でとうとう5年通ったことになりました。

生検の手術を受け告知→広汎拡大切除手術→頸部リンパ節郭清術→インターフェロンβ10連注×5クール→その後月1回フェロンを3年→2ヶ月に1回に減らし現在に至る。ざっと数えても100回以上も通ったことになります。
インターフェロンの連注期間はメラーノーマが治る気がしなくて…。がんセンターの前に来る度に2年後、3年後も元気でここに通っている自分の姿をイメージするのだけれど、なかなかそれが出来ずに精神的に辛い時期を過ごしました。

通院は大変でしたけれども、治療が終わり築地がら銀座を歩くのはそんな精神状態をリセットするのに最適で、お気に入りの散歩コースです。特にこの時期は暑くもなく寒くもなく幾らでも歩けるような気がしてフェロンの副作用が出るのも気にせずついつい歩きすぎてしまいます。案の定帰宅後に関節痛で鎮痛剤のお世話になる羽目になりました。そういえば、7,000円超えていたフェロン注射は年々薬価が下がり先日は6,126円にまで下がっていました。こんなところからも年月が過ぎたことを感じるのでした。


 今回の通院の前、11月で治療開始から5年だということは当然頭にあったのですが、特に今後のことはあまり考えてはいませんでした。次回12月の通院の時に先生から何か話があるかもしれないと思っているくらいでした。

ところが思いがけず先日の通院の時に今後の事は考えてますかと尋ねられました。フェロンを続けるか止めるかの判断です。続けるのも止めるのも自由。5年経過したので今後転移再発する可能性は低いと言っていただきました。

でも、先生の患者さんで11年後に転移が発見された方がいらっしゃったとのこと…そう聞いてしまうとなかなか即答することができず、完全に5年クリアしたことになる2月のCT検査までは引き続きフェロンをしてもらうことにしました。なかなか決められない男です…はい…。

11年もがん細胞が潜んで生きながらえているなんて…きっと自己免疫で抑え込んでいたんでしょう。規則正しい生活習慣を身につけて免疫が下がらないようにするのは大事なことなのですね。でもそれができないんですよねー!


 


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