Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

くゆらせるまでが。

2006-12-22 | esthe...kirei wo get
つまるところ、哲学のある美が芯をつくるのだ。
または、自分の中にストーリーを密やかにつくり上げ、こっそり、何食わぬ様子で、なりきる遊び心。

自分の気分に魅惑の魔法をかけようと、
10年以上のお付き合いになるCOCO、のパルファンを手首に垂らし、
ルージュ・アリュールの17番を、そのままなめらかに唇に引く。
この香りと色の、厳しい目に選ばれた誕生の物語を感じることも、装いのひとつ。すると口角は引き締まって上がり唇を整え、肌は穏やかに体温を上げて、香りをまろやかにさせるから。

そのようにして装った女はみんな、単なる香りと色にのみあらず、才能ある創作者の美意識、をさらに発展させ開花させる義務を負う。
その自負が作り出す微笑み。
それを薫らせることが出来て、初めて、美しさは立体感を持ち、煙がなよやかにくゆるように、すがたを明確にする。
装いは、ただその助走でしかない、美の呼吸する場所は、その先だから。
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