Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

『STYLE'S GOOD FOOD SERVICE』

2006-02-26 | gouter... ajiwau
御茶ノ水にある、お気に入りの場所。
明大のすぐそばにあるカフェ、『STYLE'S GOOD FOOD SERVICE』です。
一人で考え事や読書をするとか、親密な友達と二人で大切な話を静かにする時、などに、一番似合う。
歯医者の帰りにいつも寄るのですが、あそこに寄れる!と思うだけで、歯医者のビクビク感から少しだけ解放され、代わりにわくわくするという、ありがたい場所です。

ここのジェノベーゼが好きです。
もっちりした生パスタが、リッチなソースと密に絡んで、なんとも官能的な味わい。

その美味しいメニューに惹かれてしまうのも大きいのだけど、最初に一番感動したのは、その内装。
低く落とした柔らかい照明が、優しい白の壁にほんのり滲む。
大通りに面しているのに、この静けさっていったら。。
チョコレート色をした、木の床とテーブル、椅子。
天井が高いからか、そのビターな色合いにも圧迫感がない。
窓際で書き物をする口ひげを生やした男性の姿が、シックに映える。
場所柄、出版関係の人も多いのでしょう、くつろいだその格好が、店の内装を引き立てていました。

席について、穏やかな光の中で、どこかを思い出す、ここ・・・。とぼんやり考えた後、
そうか、一度だけ行ったウィーン。
と思い当たりました。
西ヨーロッパのラテン気質とは明らかにムードが違う、東ヨーロッパの、静かでどことなく物哀しい、威厳のある、あの空気を心のうちに感じて、
初めてなのに、ここは懐かしい。と思いました。
(お手洗いが特に。本当にここは日本か?と一瞬思いました。雰囲気出てます)

行ったことがないという仲良しを連れて、昨日は夜のお茶をしに行きました。
と、ところが・・・、土曜日は6時までなのね入れなかった。
せっかく、元SS(←前世)に、前世の記憶を味わわせてあげようと思ったのに・・・(身内ネタです、すみません)。
残念でした。

若手の芸術家が、よく個展を開いています。
情感ある作品を目に心地良く感じながら、静かに一休みを満喫出来ます。


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