インスタントカメラで撮った写真の出来の悪さに、我ながらガックリ意気消沈しているところです・・・。
このタイプには、現像したものが出来上がるまでのわくわく感がずいぶんあったりもするけど、
その分、期待が裏切られた時の哀しい気分には、ちょっと重いものがある
友達の持参したデジカメ (高性能!) 作品の登場は、もちょっと後になります。
そんなわけで、明るいショーウインドウの感じがいまひとつ出てませんが、ごめんなさい
(朝なんだけどなあ・・・暗いわ しかしこれは全然良いほう。)
でも、香ばしいお菓子たち、ガラスの向こうで華やかにひしめいて、
こちら側に来て、
鼻で、舌で、味わって、
と、キラキラにぎやかに、はしゃいでいるみたい。
フランスは、薫る国。
空港に着いてすぐに、そのことを思い出しました。
空港なら、DFSから漂ってくる香水の香りの印象が一番大きいけれど、街に出ると、鼻に届くものは、もっと生活の中のいきいきしたものになる。
朝なら、カフェから流れてくるエスプレッソの香り。
普段コーヒーはそんなに必需品ではないのだけど、フランスに着くと必ず、このエスプレッソの中毒になり、これなしではいられなくなります。
朝、冷たい空気の中、まだ眠い頭にこの匂いをかぐと、カフェに向かう足が速くなる。クロワッサン焼きたてだといいな、エスプレッソはカフェオレにしてもらう!と、頭の中で一人、考えたりしている。
煙草の匂い。
喫煙車両とかの、ぎっとり周りに染み付いたヤニの匂いはキライだけど、誰かの煙が街中で遠くからふと仄かに流れてくるのは、郷愁を誘う。皮のジャケットの匂いが一緒にすると、なおさら。冬の匂いだ、とちょっと切なく思う。
香水の香り。
女性とすれ違う。とん・と、腕がぶつかり、瞬間、パッと香りが咲く。ごめんなさい、とお互いに軽く言い合う。彼女と一緒に、彼女の香りも動く。目には見えないけれど、花弁が散るように、香りが身をよじって、こちらの鼻に届く。甘くその人の肌によくなじんだ香りだから、どこかでかいだような気がしても、すぐには香水の名前が浮かんでこない。
すらりと背の高いブルネットの知的な美女から、さわやかな香りがふわりと放たれる。
または、駅ですれ違った、ゴージャスなブロンドに華やかなピンクのスーツのマダムから、甘くスパイスの効いた香り。
空色のやわらかなカーディガンを濃いブルーのジュエリーブローチで留めた老婦人からも、意外なほど、ロマンティックに甘い香りが・・・。
香りの印象が、フランスの硬い乾いた空気の中では、確かに違ったものになります。
雨が降っていても、雲が立ち込めて上空で不機嫌な顔をしていても、日本ほどの湿気は、あまり感じられない。
だから、香りも、空気ににじんでしまわずに、独立した生き物のように、その人と一緒に、在る。カフェと、そこから流れ出るエスプレッソの芳しさの関係も、然り。
自分のつけている香りも、優しさがいくぶん、なりをひそめ、辛さと甘さを絶妙に平等にからめた本来の姿を現わす。
これが、祖国の地を踏んだ、この香りのほんとうの顔だったのか!
と、毎度のことながら、新鮮な気持ちで慣れ親しんだはずの自分の愛する香りを胸いっぱいにとり込む。これも、フランス旅行のときの、私の密かな楽しみ。
ところで、日本に帰ってきてから、空気が、ほんとうにしっとりと色気があるのに驚きました。
日本で香水がフランスほど浸透しないのは当然のような気がします。
または、軽やかな香り・仄かな香りがよしとされているのも解るような気がします。
空気そのものに、すでに、からまるような、しなだれかかるような色っぽさがあるために、もう、香水の助けはそんなに要らないのです。水気を含んだ日本女性の肌やたたずまいの色気にもそれは通じていて、
たった一週間の旅ゆえに、(また双方とも雨の季節ゆえに) 両方の国の持つ、それぞれの香りの艶に、ドキドキさせられました。
薫る国、フランスに旅したゆえに、艶めく国、日本の魅力にも気付けて、満足。
このタイプには、現像したものが出来上がるまでのわくわく感がずいぶんあったりもするけど、
その分、期待が裏切られた時の哀しい気分には、ちょっと重いものがある
友達の持参したデジカメ (高性能!) 作品の登場は、もちょっと後になります。
そんなわけで、明るいショーウインドウの感じがいまひとつ出てませんが、ごめんなさい
(朝なんだけどなあ・・・暗いわ しかしこれは全然良いほう。)
でも、香ばしいお菓子たち、ガラスの向こうで華やかにひしめいて、
こちら側に来て、
鼻で、舌で、味わって、
と、キラキラにぎやかに、はしゃいでいるみたい。
フランスは、薫る国。
空港に着いてすぐに、そのことを思い出しました。
空港なら、DFSから漂ってくる香水の香りの印象が一番大きいけれど、街に出ると、鼻に届くものは、もっと生活の中のいきいきしたものになる。
朝なら、カフェから流れてくるエスプレッソの香り。
普段コーヒーはそんなに必需品ではないのだけど、フランスに着くと必ず、このエスプレッソの中毒になり、これなしではいられなくなります。
朝、冷たい空気の中、まだ眠い頭にこの匂いをかぐと、カフェに向かう足が速くなる。クロワッサン焼きたてだといいな、エスプレッソはカフェオレにしてもらう!と、頭の中で一人、考えたりしている。
煙草の匂い。
喫煙車両とかの、ぎっとり周りに染み付いたヤニの匂いはキライだけど、誰かの煙が街中で遠くからふと仄かに流れてくるのは、郷愁を誘う。皮のジャケットの匂いが一緒にすると、なおさら。冬の匂いだ、とちょっと切なく思う。
香水の香り。
女性とすれ違う。とん・と、腕がぶつかり、瞬間、パッと香りが咲く。ごめんなさい、とお互いに軽く言い合う。彼女と一緒に、彼女の香りも動く。目には見えないけれど、花弁が散るように、香りが身をよじって、こちらの鼻に届く。甘くその人の肌によくなじんだ香りだから、どこかでかいだような気がしても、すぐには香水の名前が浮かんでこない。
すらりと背の高いブルネットの知的な美女から、さわやかな香りがふわりと放たれる。
または、駅ですれ違った、ゴージャスなブロンドに華やかなピンクのスーツのマダムから、甘くスパイスの効いた香り。
空色のやわらかなカーディガンを濃いブルーのジュエリーブローチで留めた老婦人からも、意外なほど、ロマンティックに甘い香りが・・・。
香りの印象が、フランスの硬い乾いた空気の中では、確かに違ったものになります。
雨が降っていても、雲が立ち込めて上空で不機嫌な顔をしていても、日本ほどの湿気は、あまり感じられない。
だから、香りも、空気ににじんでしまわずに、独立した生き物のように、その人と一緒に、在る。カフェと、そこから流れ出るエスプレッソの芳しさの関係も、然り。
自分のつけている香りも、優しさがいくぶん、なりをひそめ、辛さと甘さを絶妙に平等にからめた本来の姿を現わす。
これが、祖国の地を踏んだ、この香りのほんとうの顔だったのか!
と、毎度のことながら、新鮮な気持ちで慣れ親しんだはずの自分の愛する香りを胸いっぱいにとり込む。これも、フランス旅行のときの、私の密かな楽しみ。
ところで、日本に帰ってきてから、空気が、ほんとうにしっとりと色気があるのに驚きました。
日本で香水がフランスほど浸透しないのは当然のような気がします。
または、軽やかな香り・仄かな香りがよしとされているのも解るような気がします。
空気そのものに、すでに、からまるような、しなだれかかるような色っぽさがあるために、もう、香水の助けはそんなに要らないのです。水気を含んだ日本女性の肌やたたずまいの色気にもそれは通じていて、
たった一週間の旅ゆえに、(また双方とも雨の季節ゆえに) 両方の国の持つ、それぞれの香りの艶に、ドキドキさせられました。
薫る国、フランスに旅したゆえに、艶めく国、日本の魅力にも気付けて、満足。
フランスの女性は、背筋がしゃんとしていいて、颯爽と歩いて・・立ち居振る舞いが美しいイメージがあります。
その土地の香り。香りの艶。目に見えないものが見えてくる錯覚。
これも私が愛している物の1つ。素敵です。
うさぎはフランス行ったことないのですが、
miさんの記事読んで、まだ見ぬ異国の香りを、
想像しながらちょっとうっとりしちゃいました☆
amorosaさんも、学会、おつかれさまです!!
フランス、ことにパリの街中を颯爽と歩く、背筋の伸びた女性たち、たしかに魅力的です。うんうん、たくさんいます!ケアナのないようなさらりとした頬の女性達がほんとに夢のようにキレイで、うっとりすること、数知れず。香りも、みんなが分身のように違ったものをまとっていて、華やかです。
あちらに旅をするなら、春か秋が、特にオススメかも。いろんな魅力、満載です
そうそう、その場でうっとりするのももちろん、帰ってきてからも、気付くと香りの記憶は、細いけれど確かにしっかり自分のなにかに巻きついて、残っている。具体的じゃないぶん、いつまでも心を縛るのが香りですよね・・・
Franceか~今は秋なのかな??Europeって全体的にじめじめしてるってImageが有ったんだけどFranceは湿気が少ない感じなのかな。綺麗な女性がたくさんいそう。伝統と文化的な生活の中でその土地のものを食し眠りに着く。そんな素敵な街に少しの間でもいいから滞在したいな。espresso中毒か~(笑)。いいかもね。最近は朝の車内でよくcocoaを飲んでます。外から観る日本はどうでしたか??離れていたからこそ感じられるもの有りました?
フランス、もう秋というよりむしろ冬に近いですよ!
パリの緯度は北海道とほぼ同じですから、気候はあんな感じ、と思って頂ければ・・・。
湿気なんてほんとに感じないです。ヨーロッパは、乾いた感じが特徴的ですね、通常は。。
美女がたくさん、は間違いないです
外から見る日本について、一週間の旅じゃなかなか見えてはこないけど、留学中は、ホームシックになんて全然ならなかった自分ですが、日本の良さは何かと随所に感じてました。人のあたりのよさとか、サービスのよさとか、国民性の、やわらかさのようなものを懐かしく。
フランスは階級社会ゆえに上手く回っているところがあるんだろうなとか、
日本は、それに対してそこがあまり顕著じゃないからこう違うんだろうなとか、
・・・それを具体的にあげるときりがないけど、いるだけで、体で感じるものは確かにすごく多いから、ショートステイでも外国を肌に感じるのはとっても良いことだと私も思います