Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

雨の京都のいちにち

2008-11-08 | Kyoto sneakers since 2008
2日続けて雨の朝、曇る空を眺めています。

昨日は一日その中を出かけていました。
実家から母が来てくれ、用を手伝ってくれました。
6時の電車で関東を出て関西まで来て、夜中に帰宅。
この距離を度々軽々日帰りする母の体力に感動。それで翌朝5時からイヌの散歩をする元気に勇気をもらいます。
ひとはやりたいことが多すぎるからと、実現の可能性を諦めてラクさに走ってはいけないね。我が身を引き締める。

それにしても、旬の京都の勢いを昨日は思い知りました。
日常の行動範囲はいつも程良い人出だから、知らなかった。
所用を済ませたあと、清水寺へ行ったのです。

昨日は、北白川からまずは出発。
お昼には、西陣『塩芳軒』で贈り物のお菓子を大量手配したあと、『福住』でおいしくごはんを食べ、「御所を歩きたい」と言う母と共に、あの広いスペースをざくざく歩く。
ここまでは、平日の日中らしく人が少なくてとても快適でした。
しかし、
「どうも物足りない」
とくすぶる母の気持ち。
京都へくるたびに日帰りで軽く3つくらい山あいのお寺を歩き回る母(と妹)なので、これくらいなんてことないのでしょうが、大物はまだだったし丁度いいねと紅葉を控えた清水寺へ向かうことに。
にわかに・・・うわお、この界隈のごった返し感・・・、2ヶ月住んでいてもついぞ見なかった。雨なのにこのパワーといったら。

たまたま本尊が特別公開ということで、ぞろぞろ流れる人々に混じって、拝観。
建築の堂々たる様、優美な仏像の姿、細やかで表情豊かな細工。
煙で流れる白檀の香りは古い柱に染みついて、艶々した深みある色をさらに塗りこめる。
熟練の技と自然と時間が作り上げた芸術の迫力にどきどきしながら見入る。
わが家は全員無宗教ですが、何かを「拝む」時間とポーズをとることで、自分のこころを一旦まっしろに真空にし、雑念を払うことができるような気がする、とわたしはたまに思います。
こうして人々がこぞって寺に押しかけ集まるのにはそうした理由、わたしならずとも少しはあるのじゃないかしら。と、勝手に推測。
さっきまで居た、ただ広い空間の広がる御苑はがらんとして、イヌ散歩のひとしか見かけなかったから。
清水寺のこの人出はかなり凄い、まだ夜間のライトアップも始まっていないのに。
来週以降は、きっと都心のラッシュアワーね。東海道線、埼京線みたいな・・・。

しかし、仏像、建築以外にも、ここのこの景色には、替え難い感動がある。
遠く広がる、清水寺舞台からの眺望。晴れやかに広がる木々、空。
見渡す緑の葉は少しずつ紅にそまり、やがて白い石畳に落ちる。
そのコントラストの美しさを見ても、こちらの魅力が大きすぎるまでにあることはよく解ります。

まだ本格的に始まってはいない紅葉の微かな兆しだけを眩しく見つめ、お寺を後にしました。

それから、烏丸四条のCOCONへ。
以前、「ファッション!ファッション!」のfebさまからもオススメ頂いたことがあり、ずっと気になっていた『リスン』へ。
ちょうど母がこちらの方と東京で知り合いになり、京都のほうに行ってみようというので、ちょうど良く念願かないました。
そのお香も、お花屋さんも、生活の品様々も、充実している素晴らしい建物ですね。COCON。
カフェは『AUX BACHANALES』。あらーここで会えるなんて!嬉しいです。


お花とワイングラスを母からプレゼントしてもらったあと、
母はさらに、修学院の『平八茶屋』へ行き、予約していたお饅頭を引き取って東京へ向かいました・・・。パワフルすぎる。

一日が数日にも感じられたほどの時間でしたが、母と一緒に京都観光ができたこと、いろんな場所を楽しく訪ねられたことで思い出深い一日となりました。


取り留めない記録で、すみません。。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。