Belle Epoque

美しい空間と、美しい時間

パーティの夜

2007-12-11 | soiree... party!
仲良しのご近所さん主催のパーティに行きました。
仲良しばっかり、いつもの顔ぶれが集まった、リラックスした良いパーティでした。
半分くらいフランス人やアメリカ人といったパーティ慣れした人たちで占めていたのも大きいかもしれない。寛いでこなれた雰囲気は、そういう人たちが作り出します。

機会がある度にパーティというものを人並みには体験していますが、正直それほど「パーティ慣れ」してはこないわたし。
でも、だからこそ、その都度じろじろ素敵な他人を観察して、次回はもっとレベル上げられたらいいな!と思う次第です。

それでも、自分なりの工夫や決まりはいくつかあります。

欧米人とのパーティなら、出かける前、オードトワレを頭上にスプレーして、その中をさっとくぐります。それを、2度。
それは、会場に入ったとき最初に、知り合いと交わす、頬と頬を合わせるビズウという挨拶があるから。
そのために上半身に香りの粉をうっすらちりばめるのです。
たいてい外国人は(も...)自分より背が高いから、立ち昇る香りも、下方につけすぎないでちょうどいい。
さらに、トワレは香りの広がり方が大きいと同時に、すぐ飛びます。あえてこの軽い濃度を選ぶのは、そのあと飲み物と食べ物を楽しむ頃には、香りが消えていたほうがいいから。
最初の挨拶のためだけに、出かける前の霧の儀式はあります。会場を去るときのビズウでは、もうお互い同じ空気の匂い。
だから、オードパルファムはあまり、こんな日はつけません。同じラインの香りの、出かける何時間か前に脚に吹き付けた残り香がほのかに香れば、それでいいのではないかしら。

装いに関しては、露出の程度は会の規模で決めます。
肌を露出するドレスは、大会場の、一人当たりの面積が大きい場合。他人との距離が充分にあるとき、遠目から見て映えるもの。
小さめのスペースでのパーティのとき、あまり出しすぎた肌は、見ず知らずの他人に気まずさを与えます。
間近で他人の露出過多をいやおうなく見るのは、なんとなく気詰まり。大人だけが集まる場所では、あまりエレガントには映らない。ミステリアスではないからでしょうか。
あ、背中の毛がけっこう濃い・・・とか
ウーン、二の腕が・・・とか
あ。背中にきび・・・とか
思わずチェックしてしまったことがあります。
それも別に見たくないのに、あまりに至近距離で背を向けて道をふさいでいるから目に入ってしまったという、気まずい中の発見。

また、もっというと、露出するドレスは、明らかに飛びぬけて主役級の女性にだけ許されるものだと思います。
誰もが彼女と話したい、そんな注目を浴びることがむしろ務めのようになっている女性のための衣装です。
もちろん、好きなものを着るのがいちばんですが、その場を華やかにするなら、まず佇まいから。
楽しんであちこちに、ひとところに固まって長居せずにひらひらと、楽しいお喋りを短く大勢と。
こなれた装いで軽やかにいるのが、格好いいと思います。

過剰に露出しないでドレスアップ。
これがいちばん上品な華やかさを持ちますが、実はいちばん難解な上級ワザ。
どうしたらいいかな?
いつもこれがテーマです。

あと、髪。
髪質がアクセサリーになる人は、最高ですよね。
さらさら、きらきらとした髪は、とても華やか。
でも、そこに至らず、顔にかかってバサー、という印象になってしまうなら、すっきりアップにまとめて首を伸ばして凛としたまなざしでいると、清潔感・清涼感・さわやかな色気がふわりと広がって、美しい。
まとめ髪上手は、セクシーですよね!憧れます。

そして、アクセサリーとメイクは、場を彩る華やかなものにすべき。
普段メイクでドレスは夜版、はなんとなく冴えません。
とにかく、昼と夜はくっきり“切り替える”ことが大切。
時間がないときだってたとえば、
持ってきた大振りなネックレスを昼間着ていたワンピースの首元に付け替える、とか、
シンプルなシャツのボタンを一個多く開ける、とか、
口紅だけぱっと赤にする、とか、
そんな簡単なことが、実は大きいと思うのです。

なんにしても、
遊び心でお洒落して、非日常感を演出している女性が素敵です。
そしてそして、実はこうした外側は二の次で、まずなにより、楽しそうにたくさん笑っていること!
今回も、そう思いました。
楽しませることで楽しむ、
そんな心意気が、パーティの楽しさですものね。
せっかく招待されたなら、まずは楽しい流れの一滴になろう、そういう気持ちでずっといたいです。

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