9/24＠PARIS ～携帯電話

9/24早朝、パリ・シャルルドゴール空港に到着。
朝の気温は5℃くらい、と現地の人に聞いてはいたけれど、パーカー一枚で降り立った空港はそこまで寒くもなく。
秋の訪れと共に日照時間が少なくなり、雨がしとしと降りやすい、この地方の気候・・・。
朝のひんやり冷たい空気と、白く曇った空、黒く濡れた路面がそのことを思い出させました。
やっと吸えた外の空気がうれしい。思いっきり、2年ぶりのパリを深呼吸。

タクシーに乗って、市内へ。
最初の目的地は、20区の友人宅です。
わたしは当地用に携帯電話を持っているのですが、1年前からずっと彼、ニコラに預けっぱなし。
プリペイド式で、期限内にカードをチャージすればずっと同じ番号で使えるのだけど、その期限を読み違えたために、1年前彼に本体を送ったときはすでに、私の番号は消えていました☆　（あとで判ったことですが）
よって、新しい番号を付与する手続きのために、ニコラが一緒に電話屋さんまで行ってくれるという話になっていました。（フランス国内の住所が必要なため。）

昼前に用事に出掛けるから、絶対起きてるよ。
という彼の言葉を信じてはなかったけど、案の定、寝起きでバタバタしている彼の支度をじっと待つ。
とはいっても、朝9時半・・・
さあ行こう、という彼に、

mi「前も聞いたけどさ、この時間でほんとに店やってるのー？」

nico「だいじょぶ！（無責任）」

このへんは他とは違うのかな？・・・しかしその心配は的中し、自信満々で案内してくれたフランステレコム・ブティックは、シャッターが固く下りている。
て、いうか、これは違う店になっているんじゃ。

nico「なんてことだー！店が潰れてる！」

mi「・・・。」

この自然なボケっぷり。
ああ、フランスにきたなあ・・・って感じ。　
こういうの、かなり好きです。
しかし気遣い屋さんのニコラ。急いできびすを返し、あちこちのTABAC　（煙草屋。ここでたいてい、電話のプリペイドカードが買える）　で、フランステレコム・ブティックのありかを聞き、次々と店を訪れる。けれど、どこもまだ閉まってる。
あわてつつも、道行きすがら、立ち止まっては通りがかりのカフェのテラスに座る人から火を借り、煙草をくわえる彼の姿が、動と静のコントラストはっきりでユーモラス。
・・・しかし、気がつくと、けっこうな距離を歩いて、2人とも上着を脱いで汗をかき始めるくらい、いい運動をしている。

mi「やっぱり、10時にならないと開かないみたいだね」

nico「・・・前見たときは、確かに！」（←くやしそう）

ほんとか？
といぶかしく思いつつも、仕方ない、カフェに入ろう、と促され、10時まで、ブティック近くのカフェでおしゃべりして過ごす。
写真は、そんな苦い顔の彼を撮ったものです

ニコラとは、留学先のToursで知り合い、もう5年近い付き合いになるのか・・・
私とは、性格的な欠点がたいへん似ていて、気楽で付き合いやすい。
パリへ引っ越したのは、夢だった舞台俳優になるため。
Toursではすでに演劇学校を修了し、プロの俳優か、ハンディキャップを持つ子供たちの治療の一環として演劇を教える、という仕事を続けるか、悩んでいた時期でした。

古くからある芸術として、舞台演劇は、フランスではとても盛んです。
小さい劇場もたくさんあちこちにありますし、町にひとつは、大きな劇場が美しい装飾でドーンと存在してます。
まだまだタマゴの彼だけど、今後すくすくプロとして育つといいです
その日の用事というのも、もうすぐ舞台があるのでリハーサルに出掛けるとのことで、テンション高かった。

・・・と、話はだいぶそれましたが、
無事、電話屋さんで手続きを終え、わたしの携帯電話は再び利用可、になったのでした
Merci beaucoup!!

ご参考までに、もし、本体はあるけれど、simカードだけをフランスで差し替えたいという方に、プライスを。
simカード　30ユーロ。
通話1時間半分のチャージカード　30ユーロ。
でした。
これは、フランステレコムにおいてなので、他の電話会社については、よくわからないのですが・・・。


そうそう、ショックだったのは、simカード換えたら、登録電話番号が全部消えたことです