茂木日誌

茂木の日誌

試練

2019-02-28 06:30:17 | 山形交響楽団
「さあ、森へ行って、待雪草の花をカゴいっぱい採って来るんだよ」
ロシア民話で主人公の少女が真冬に与えられた難題、試練です。
少女は森へ行き、そこで12の月の精霊と出会い、4月の精霊の助けで無事に待雪草の花を手に入れるのでしたね。
最近、我が家の庭にも待雪草が咲きました。
実に可憐な花です。
これでカゴをいっぱいにするだけでも大変な仕事でしたでしょう。

さて、今度の金曜日の山形交響楽団は、SERENADE in BUNSHOKAN ~山響ストリングスシリーズ2018 Vol.3~と題し、弦楽セクションのみでの演奏会を行います。
このシリーズでは、コンサートマスターの高橋和貴さんの舵取りの下、毎回意欲的な演目に取り組んでいます。
そして何より、指揮者がおらず、演奏者同士の連携のみでの演奏というのがこのシリーズの面白味であります。

今回のメインは、シェーンベルク作曲の名曲「浄夜」(浄められた夜)。
弦楽アンサンブルでの演奏では、通常、指揮者を必要とする作品です。
これは間違いなく、今まで積み上げてきた山形交響楽団弦楽セクションの底力を試される、試練の場になる事でしょう。
助けてくれる精霊さんは見当たりませんが、セクションの皆が支え合ってリハーサルを進めています。
きっと、今回の試練も乗り越えられることでしょう。

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