午前九時、浅い眠りから醒める。
昨晩薬を飲まないまま横になったら、いつしか眠っていた。
メールの続きを書こうかと思って PC を起動した所で、姉から電話が架かってきた。
母がホームのトイレで転んで頭と腰を打ったので、近くのクリニックに連れて行って診てもらえという。
さっそくホームに向かうと、外出の支度の済んだ母が、スタッフさんに付き添われて待っていた。
ホームの車でクリニックに行って、頭部の CT を撮ってみたら、脳に出血の跡があった。
ドクターはどこか別の大きな病院に入院するよう勧めた。
勧めにしたがって、入院先の病院を探してもらった。
休日でも開いている病院はあまりなく、何年か前に母が入院した所に決まった。
姉に入院になる旨を報告し、病院で合流する手はずにした。
病院にいって、初診外来の手続きをとって、母を看護師さんに預けてからの時間は長く感じた。
30 分ほどで姉が来てくれた。
二人で二三時間あれこれ話しているうちに、ドクターから呼び出しがかかった。
ドクターの見立てでは、打撲による出血は大したことがないのだけれども、
慢性の硬膜下出血があるようで、これは何か手を打たないといけないらしい。
困ったことに母は今年の春に血栓をやっているので、普段から血をサラサラにする薬を飲んでいる。
これが悪影響して、硬膜下で余計に出血しているかもしれないとも言われた。
血栓の薬と相反する形になってしまうが、出血を軽減する漢方薬を処方された。
しばらく様子を見て、来月の 8 日に再度 CT スキャンをしてもらうことになった。
ホームの車に迎えに来てもらって、姉とは病院で別れた。
全部が終わってホームに着いたのは日の沈むころだった。
ホームを後にして、スーパーに寄って飲み物を多量に仕入れた。
一日中緊張していたせいで、のどがからからで、食欲はあまりなかった。
帰宅してシャワーを浴び、稲荷寿司を一パック食べたら満腹になった。
来週沼津へイカに同行するのも、何だか不安になる。
まあ何にせよ、久しぶりに母に会えて話せたのはよかった。
いつも届けている手紙もちゃんと読んでいるといっていた。
事態は成るようにしか成らないのだから、余計に心配するのはよそう。