日々徒然

日々旅にして旅を住処と・・・
できるほどの金も時間もないけれど、お散歩も旅。
ほてほてのんびり歩きましょう。

ふるさと村で芋煮会

2004-08-15 22:44:19 | 芭蕉紀行

10時に舟に乗ると、見る見る霧が晴れていき、一面の紅葉の山々に囲まれて最上川が流れています。こんなに見事な紅葉が見られるなんて、思いませんでした。本当にすごくきれい。

時々川面に水しぶきが上がっています。魚がさかのぼっているみたいな感じ。どうやら船頭さんによると、はっきりしたことはわからないけど鮭、らしい。
鮭といったら昔小学校でこんな歌習ったこと思い出したり。「海~で育った鮭たちは~つーめたい流れをさかのぼり~、約束守って北国の~うーまれた川ーへ帰ってきたんだね♪」

舟下りの前半で、川の右側にある「ふるさと村」というところに立ち寄ります。ここでいったん下車。このふるさと村は、廃村を観光資源として活用していて、バーベキューや芋煮会などをすることもできます。舟を予約するときに前もって予約していたら、準備しておいてくれます。

今回、芋煮会を予約していました。でも、予約するとき、ちょっと様子がおかしかったんです。芋煮会?やるの~?みたいな。

行ってみたら、あらまあ、私たち2人だけです。しかも、芋煮会はもっと暖かい時期にやるものだそう。えー、でもだって芋煮でしょ?芋っていったら、秋でしょ?煮てるんでしょ、あったかいんでしょ?と勘違いしていたわたしたち。道理で予約のとき様子がおかしかったわけです。でもおいしかったですよ~。良ければお試しください。ただし。時期だけ気をつけましょう。

用意してくださった方に案内していただいて、すこし村を散策。ちょっと歩くと、分校跡のコンクリート土台など、昔の村の跡が伺えます。ここから下流に向けてハイキングもできるのです。

無人の村の、秋の木々と日差しの中、最上川を見ながらゆったりとすごす時間は、至福のひととき。最上川舟下りではふるさと村を散策するのはおすすめです。

芭蕉湯けむり紀行

2004-08-12 22:46:43 | 芭蕉紀行

2003年秋、11月初めに最上峡&鳴子峡&山寺の紅葉&温泉旅行に行ってまいりました。
このあたりは、かの有名な芭蕉が記した「奥の細道」ゆかりの地なので、「芭蕉湯けむり紀行」と気取ってみました。

東京を金曜日の夜行バスで出発、早朝に電車に乗り換えて最上川くだりの最寄り駅である古口にたどり着いたのは朝9時前。すべては霧に包まれています。10 時の舟下りの予定なのに、こんな天気で舟下りをしても何も見えないと心配になったのですが、駅にいた地元タクシーの人が、「今日はいい天気になる。10時の舟下りなら、霧も晴れて対岸の紅葉がきれいに見えるから大丈夫!」と請け合ってくれたので、ちょっと安心して船着場に向かって歩きだしました。

途中、最上川の土手を歩くも、やはりすべては霧の中。それでも徐々に霧が晴れてきて、うっすらと対岸も見えてきました。

船着場の入り口には、江戸時代を思わせるような立派な門構えが。船番所のイメージですね。入っちゃえばいかにも観光地チックではあるのですが、こんにゃくおでんなども売っていて、いい感じです。
出発までに少し間があったので、ゆべしなど購入。おいしいですよ。お勧め♪
お酒も売っていますから、冬だったら舟下りで雪見酒としゃれ込むのも悪くありません。

船番所のなかには、正岡子規の歌碑もありました。

9時50分。いよいよ舟下りに出発です。

  朝霧や 船頭うたふ 最上川     子規