日々徒然

日々旅にして旅を住処と・・・
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ほてほてのんびり歩きましょう。

聖ピエトロ大聖堂-ピエタ

2005-12-07 14:13:12 | 伊太利亜
サンピエトロ大聖堂内に安置されている、有名なピエタ像。ミケランジェロの若い頃の作といわれています。

ピエタとは、十字架から降ろされたイエスを抱く母マリア、という構図で、"嘆き""哀れみ"という意味のイタリア語。

この像にまつわるエピソードを2つほど。
[エピソード1]
完成度の高さゆえ、若いミケランジェロがこんな素晴らしいものが作れるわけがない、という噂が世間に広まり、ミケランジェロが後に生涯で唯一のサインをマリアのたすきに彫り込んだ。
[エピソード2]
イエスに比べ、マリアがあまりにも若すぎると、当時の枢機卿からまで批判されたが、ミケランジェロは「罪ある人間は歳をとるが、無原罪の聖母は常人のようには歳をとらないのだ」と言ったということ。

マリアの処女性を出すには、この若さが必要だったと思いますし、確かに年取ったマリア像にすると、あまりにもイエスの母、というイメージが出すぎてしまう気がします。素人考えですが。
なんにしても、このマリアは本当に美しく、聖母の慈愛と悲哀を伝えてくれていると思います。

このピエタ像、ガラスで覆われていました。光などを反射させないガラスで、写真を撮っても大丈夫、と書いてあったのですが、結果はご覧のとおり。
どっかの窓が映ってしまいました。

でも、以前来たときは、ガラスでなんて覆われてなかったと記憶してるんだけど。
世知辛い世の中になったものです。

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1 コメント

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追記 (mako)
2005-12-13 11:26:51
ガラスケースで覆われるようになったのは、ピエタに嫉妬した芸術家(?の卵だったかも)がこの像を壊そうとしたからなのだそう。

それじゃガラスケースに入れるのも仕方ないですよね・・・。

嫉妬した人、今度はその悔しさを力にして、良いものを作っていって欲しいなぁ。
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