はるのつぶやき

家族のこと、仕事のこと、いろいろです。
本業は税理士です。

水商売

2005年11月25日 00時24分38秒 | つぶやき
乾燥厳しいこの季節、ドラッグストアには『ハンドクリームコーナー』ができる。

そして必ず、試供品がおいてある。
ひとつ1500円もするクリームも、おいてある。
ここぞとばかり塗りたくる。ほんとは、腕まくりして腕やら肘やら、スネなんかにも塗りたいところだけど、それは我慢。ジョウシキギリギリのところで、ぬりたくるのだ。
『しっとりスベスベ』どころか、もう『ねっちょりベトベト』である。そのあと運転するとハンドルが滑ってどうにもならない。

といっても、手あれが物凄い酷いわけではない。一昨年までは、手を洗うのも痛いくらいに荒れていたが、どうも手あれにも免疫ができるようである。


『手あれ』という言葉を聞くと、『水商売』を連想してしまう。

小学5年生くらいの頃、空前のモノマネブームだった。
コロッケや栗貫が大人気で、バラエティもモノマネ物が流行っていた。ワタシも、鼻にセロテープをはる研ナオコのモノマネをみてオオヨロコビしていたのである。

そんなある番組の中で、コロッケが新人の芸人に、『アナタも水商売よね。おなじ臭いがするわ~』的なコメントをした。

それを聞いたワタシは、とっさに『水商売=水を使う仕事=豆腐屋さんとか魚屋さん』と思い込んでしまった。
そしてなぜだかその『水商売』という言葉が頭から離れず、使ってみたくてしかたなくなってしまったのだ。

その日の晩、いつものように家族四人で食事をしているときである。
その言葉を使いたい衝動をこらえられず、とうとうやってしまった。
おもむろに、『大人になったら、水商売はしたくないな。手が荒れそうだもん。』という発言をしてしまったのだ。(魚屋さん、豆腐屋さん、ごめんなさい。)

……(シーン)

瞬間、(な、なんか反応がおかしくないか?まちがったか?)と思ったが、時既に遅しである。

いやーな沈黙の後、父が困った様に笑いながら、『もう全部わかってるわけだ、な?』と場を収拾してくれた。

が、わかってないのだ。わかってるつもりが、全然わかってなかったらしいのだ。
でも、なんだかすっごく恥ずかしい事をいったらしい、ということは分かった。
だから、父の言葉に『うん。』とだけ答えて、そのあとはモクモクと残りのご飯を食べた。

だからいまだに、『手あれ』ときくと『水商売』なのである。(父もこの事、覚えているのかなぁ。)