はるのつぶやき

家族のこと、仕事のこと、いろいろです。
本業は税理士です。

帰省

2016年02月08日 00時04分49秒 | つぶやき

ヒロ君に弟が生まれた。1月23日生まれ!
生まれたての赤ちゃんがどうしても見たくて、急遽坂戸に帰ることに。
ちょうどバレンタインも近いし。

出発数日前にママから電話。
清瀬のおばあちゃんが、もう意識がある時間がほとんどなくて、ご飯もここ数日食べていないって。
ママ曰く、時間の問題だって。

6月に一度、もうこの夏は越せないかもしれない、って聞いて、石垣に行く前に覚悟をしてお別れをしに行った。
車いすに座っているおばあちゃん。とっても細い脚が冷たくむくんでしまっているのがとても痛々しくて、マッサージしてた。
他愛もないことを話しかけながら2時間ぐらいたったころ、ふっと意識がしっかりして、にこっと笑ってびっくりするぐらい大きな声で、「親孝行!」ってつぶやいた。(いや、おばあちゃんでしょ。親じゃないから。)

きっとあれが、最後の会話だろうな。
私のことを一瞬でも思い出してくれたなら、うれしいんだけどな。

今回はお部屋に入ったら、おばあちゃんはベッドで、ぐっすり眠っていた。
思ったよりずっと肌つやが良くて、表情も穏やか。きっとヘルパーさんたちが、とてもとてもよくしてくださっているに違いない。
ヘルパーさんが、状態の説明をしてくれている。もうここ4日は何も食べていなくて、水分も口の周りを湿らす程度。
脱水で微熱が続いているせいか、お部屋が涼しい。
寒くないかなぁと思って腕肩のあたりを手で撫でてたら、ぐぅっと首をこっちに向けた。

話をしていたヘルパーさんがちょっとびっくりした顔で、「今ご自分の力で首を動かされましたね。ご家族の声の力って、何か違うんですね。」って言ってくださった。「こういう状態になっても、耳だけは働いているって聴きますよ。」って。

おばあちゃん、まだ聞こえるの?

伝えたい事が、たくさんあるようで、全然出てこない。
一番伝えたいのは、
「今の私があるのは、おばあちゃんがとてもとても大変な時代を生き抜いて、パパをしっかり育ててくれたおかげです。本当にありがとう。」
っていうこと。

でも、ママの前で言うのは恥ずかしい。
ただ一言、
「おばあちゃん、ありがとうね。」
ってだけ、やっと言えた。

言ったらなぜだか涙がでてきちゃって。
まだ亡くなってないのに、不謹慎だよね。。。って思いながら、もうごまかしようもなくて、泣いてしまった。

水分も採っていなくて、点滴もしてないから、きっと本当に時間の問題です。
あと数日なのかもしれない。
どうか苦しいことなく、このまま安らかに眠ってほしい。

何も伝えられずになくなってしまった大宮のお父さんや、清瀬のおじいちゃんの時みたいな、後悔の涙は流さないでいられるよ、きっと。

おばあちゃん、ほんとうにありがとう。