はるのつぶやき

家族のこと、仕事のこと、いろいろです。
本業は税理士です。

責任者、デテコイ!

2008年03月25日 21時39分33秒 | つぶやき
すっかり春です。
その証拠に、おはぎがうまい!お茶によく合う!

10日ほど前のこと。

会社で超長時間イスに座って、家で本読むときまでイスは、血行によくないぞ!とおもいついた。
とはいえ、ベッドにうつ伏せはなんだか息苦しく、かといって仰向けだと腕がだるく、どっちにしてもちっとも本に集中できない。

そのとき『ちゃらり~ん』という効果音と共に浮かんだのが、『暖炉のそばでソファーに寝そべり髪をかきあげながらペーパーバックをめくるバネッサウィリアムス』の図である。
なぜバネッサなのか不明な上に暖炉もバネッサも当然ムリだけど、ソファー欲しい!!
しかも肘掛けが立ったり寝たりして、片方に寄りかかり脚を伸ばした、いわゆる『入院ベッド』状態になれるやつ!
どーしてもどーしてもほしい!暖炉とバネッサはゆずるから、ソファーはなんとしても手に入れたい!!

早速楽天の輸入家具屋さんで購入(ワタシにしてはものすごいスピード決断)。

それが今日届き、あっけにとられた。
『要・組立』製品だったのである。しかも説明書には『必ず2人で組立てください。』とある。1人でも3人でもなく、『2人』指定である。
でも当然、ここにはワタシ1人しか、いない。
恐ろしく巨大な箱の中にも、組立て要員は入ってない。

『…お茶でものんで、考えよう。』

しかし妙案も助っ人も現れるわけもなく。
返品しようにも、もう箱につめなおす気力もなし。
結局、気力を奮い立たせて、組立てることにした。

たっぷり2時間格闘してもまだ全体がみえない。
途中時間がきたので歯医者へ行き、帰りに八百屋さんと魚屋さんに寄ったりして、『今日のお昼はあじのお刺身~』とウキウキモードで帰宅。

そして材木置き場のような我が家の惨状に、現実を再認識。
テンションウナギ下りである。

はぁっ。

途中、組み込まれてるハズの部品がしれっと出てきちゃったり、お茶飲んだり、おはぎたべたり、結局完成までに4時間もかかった。もうぐったり。


全国の家具屋さん。
組立て式の商品を通販する場合は、是非ともその旨及び必要人数くらいは明記して欲しい。
一つ、よろしくである。

影響

2008年03月16日 10時04分32秒 | つぶやき
『はるー…はるにあいたいよぉー…はるー』

自分の泣く声で目か覚めたのは、何年ぶりだろう。しかも聞いたら5歳児レベルの欲求である。

どうしてまたそんなコトいいながら泣いてるのか心当たりがあった。

私は、外からの影響をやたらと受けやすい。
関西の人と小一時間話してたら、すっかり関西弁になってしまう。加州なまりの強い英語も、オージーとミーティングしたあとは、『トゥダ~イ』になってる。
健康法の本をまとめて3冊も読んだら、それぞれがカラダにいいとうたう食材をあれもこれもと食べて、結局太っちゃうくらい、受けやすい。
高校生のころ、取る資格を簿記に決めたのだって、同時憧れていた先輩が、税理士の勉強をしてたからだった。
とにかく、ガンガン流されるタイプで、あまりに勢いよく流されるもんだから、周りから積極的かと勘違いされるほどである。

土曜日の夜、『明日は1日休みにしよう。』と決め、久々の1日オフに急に解放感5割増、明け方まで本を読んでいた。

そして今朝は、その本の言葉に、夢の中で影響うけちゃったようだ。

=================
何にもまして重要なのは内心の訴えなのです。
あなたは何をしたいのか。
何になりたいのか。
どういう人間として、どんな人生を送りたいのか。
それは一時的な気の迷いなのか。
それともやむにやまれぬ本能の訴えなのか。
耳を澄まして、じっと自分き声を聞くことです。歩き出すのは、それからでも遅くはないのだから。
==quated==============
最後の節、奔放だった『母』がその娘に宛てた手紙の結びである。


自分が夢をみて泣いてるコトに気づいたあとも、なんだか心地よくて、しばらくそのまま泣いていることにした。

おとうさん

2008年03月13日 23時11分00秒 | つぶやき
自覚してた以上の読書好きが発覚したところで、『本』にまつわる思いなどを、いくつか書いてみよう、という気分になった。
続くかどうかは…。


なぜ本が好きなのか。
そのルーツは今はなき『おとうさん』にあると思う。
『おとうさん』というのは、ややこしいコトに母方の祖父の呼称である。
『おじいちゃん』と呼ばれることを断固拒否し、祖母、母親兄弟、その旦那&嫁までは普通だが、その子供つまり孫達一同にまで『おとうさん』と呼ぶことを強要した、祖父のコト。
どこからどうみても、ミマゴウかたなき、おじいちゃんなのに。

話がそれた。
なぜおとうさん=本好きのルーツなのか、って話だ。

おとうさんは、酒は飲むしタバコも喫うし、妻である祖母には横柄だし、人格者かダメ親父かというと、一族からの評価はどちらかというと後者だったように思う。
『まったくしょうがないねぇ』的ポジションであった。

しかし別の顔もあった。
『おじいちゃん』になった後も、今でいう嘱託的立場なのか、仕事をしていた。
普段着のクレープ地の七分丈セットアップを、ネズミ色のスーツに着替えて職場へ出かけていく姿は、幼心に『おとうさんは、おじいちゃんなのにかっこいいなぁ。』と思ったものだ。(驚くほどすぐに帰ってくるのだけれど。)

その職場の方々からの人望はソコソコだったらしく、年賀の挨拶に訪れるひともいたし、贈り物もよく戴いていた。
もしかしたら、とても上品で人格者、尊敬すべき祖母の力かもしれない。

で何だっけ?あ、ルーツですよね。

その『おとうさん』、遊びにいくと帰りにきまってお小遣いをくれる。
金額もきまっていて、500円。
どんなに久しぶりの訪問でも500円。
小銭の手持ちがないときも、わざわざ崩してきてでも、きっかり500円。
こっそり数千円もくれる祖母とくらべて、『おとうさんはちょっとケチなんじゃないか?』と内心思っていたものだ。

そしてくれるときに必ず、
『本を買いなさい。』
と言うのである。
120%、絶対に、欠かさず、言うのである。
小学校にあがる頃には、帰り際おとうさんが黒革のくたびれた小銭入れを取り出すと(あ、やった、本買いなさいだ。)と思ったほど、確実だった。

子供の私にしてみれば、ややつまらない話だ。
本なんて、家にも、学校の教室のロッカーの上(『学級文庫』とか呼ばれてた)にも、図書室にも、くま文庫にも、読み切れないほどある。
それでも、『マンガでもいいの?』『小学3年生は?』『明星かったらダメ?』『おつりはスモモ買ってもいいの?』と、老人に対して『何時何分何秒地球が何回まわってから?』的質問を浴びせて指定用途の範囲を確認したあと、500円を受け取るのだった。
(ちなみに本は普段なら買い物帰りにタイミングよく母にねだれば、かってもらえるアイテムだった。)

忠実屋の1階にあった小さな本屋の中、用途指定とスモモの30円を心に一人ぐるぐる歩き回るのも、店員さんが手際良くカバーを掛ける様子も、買った本を入れてもらうペラペラでカシャカシャした手触りの袋も、ちょっと特別だった。

また話がそれたが、そんな風に『本を読むことは、大切なことなんだよ。』ということを教えてくれた祖父は、私を本を読める人間に成長させてくれた第一歩だと、いまさらながら、感謝しているんである。

もうおとうさんが他界してから7年(だったはず?)が経った今でも、スーパーの中に古めかしい本屋をみると、おとうさんの小銭入れを連想するときがある。

おとうさん、ありがとう。

バランス

2008年03月12日 09時15分35秒 | つぶやき
『ここ一番ってときに、急に掃除とかしたくなるんだよねー』(普段は散らかり放題、『キタナくて死んだ人はいないヨ』の一言であっさり解決してるのに!)

期末テストを控えた女子高生、締切直前の論文と格闘する大学生には、ほぼ鉄板、かなりの確率で共感を得られるネタである。
人によっては、掃除のかわりにエクササイズだったり、デートだったり、大それて海外旅行だったりもするかもしれないが。

女子高生、大学生でなくなってから大分経ったが、モーレツに仕事に終われる毎日の中、『急に』本を読みたくなった。

そしてあの『突然掃除欲求症候群』の正体を突き止めたようなのだ。

『心のバランス』

である。
『逃避』だとばかり考えられていた掃除は、実は勉強の反対側にある『分銅』だったのだ

…なーんていうとカッチョイイ感じだが、実は見事にバランス崩して判っただけのことである。


先週水曜、ブックオフで買いためた読み物が底をついた。
すると、金曜日あたりから突然、仕事が急に面倒でジャマなモノに思えてきたではないか。

そこに持ってきて、上司2人の主張の食い違いのおかげで申告書をムダにやり直すはめになったもんだから、一撃でイライラモード突入。
紙一枚めくり損ねただけでも『こんな紙、破けてしまえ!!えーいこーしてやるっ(びりりり)!』。

紙が滑ってめくれない原因は、年齢を重ねて脂の分泌が減少したワタシの指に、その8割がた以上があるのは明らかである。
完全に八つ当たりの権化、ミス・理不尽である。
数日前に読んだ本で肝に銘じたハズの脳内ホルモンも、上機嫌も、こうなったら『そんなのかんけーねー』なんである。

さすがに自らのハチャメチャな気分に危機を自覚したワタクシ。爆発してコピー機を蹴り壊したりしたら一大事、というわけで気分を取り戻すため、日曜日出がけに本屋に寄り、適当な本を購入。
その後会社まで電車の中で読んでいだだけで(しかも途中で居眠りまでしたくせに)、すっかり上機嫌。

上司の間違いだって『人間だもの』なんてゆるせちゃう。

心のバランスは、掴みどころがないくせして、小島よしおがみつおになるくらい、パワフルなんである。

それにしても、私のバランスの相手が『海外旅行』とかじゃなくて助かった。
本を反対側の分銅に出来る自分に育ててくれた両親と祖父に、感謝である!

なお『食べることしか楽しみがない』という種族にも属しているらしい。
その件については仕事が落ち着いたころ、腹の肉と神様に、一発ガツンと言ってやる予定である。