沖縄での典型的な週末。
朝、天気のご機嫌と潮位をうかがいつつ、牧志のタイムズでレンタカーをPick upして、砂辺に向かう。
2本目あたりからタケさん合流したり、
帰りに道の駅で野菜をオトナ買いしたりしたあと、
美浜の渋滞の中、車線変更を繰り返して、家に着く。
息もつかずに器材を部屋に上げてから、レンタカーを返して、ひと段落。
これから器材洗いと写真のUpという仕事がまだ残っている、そんな今この時ですが、
とっても、とっても、充実感たっぷりです。
今のわたくしは、とても幸せだと思います。
(「いいから器材とっとと片付けなさいよ。」、って思った現実派のあなた!…40分後に戻ってきていただいてもよろしいでしょうか?「器材洗い終わってから続きを書いてる」体で続きを進めますので。)
今日借りた車のHDに、とっても素敵な歌詞の曲が入っていました。
男の絆というか、男同士の運命の出会いというか。
あなたと会えたおかげで自分は変わり、あなたといると自分の好きな自分でいられる。
私も、あなたのいいところ、わるいところ、みんな受け入れて愛する用意がある、と。
男女の愛情のようにも読めるかもしれないですが、でもどこか違うんです。なんだろう。
…ま、歌の内容はどうでもいいのですが、
その曲の題名が知りたくて、顔なじみだけど個人的な会話はしたことない微妙な距離のレンタカー屋のお兄ちゃんに聞いたんです。その曲ジャンジャン鳴らして、「この歌、誰が歌ってるか知ってます?」って。
尋ねはじめから2秒以内つまり私が尋ね終える前に、「わからないですねー。」って返ってきたんですが(TT)。
でもでもね、すぐに、20mほど先にいた他のスタッフに聞いてくれたんですよ「この歌なにかしってる?」って。
トラックを進めていくうちに、どっちかの子が知ってる歌があって、「九州男じゃね?」って。(もちろんしりませんよ、私)
「長崎の人ですよたしか。」
「ああ、九州だけにね。」
「実は群馬出身だったりしたら、こけるね。」
「ウケル!」
「九州は個人的な思い入れで~、とかいってね。」
爆爆爆
ええ、確かに超くだらない会話ですよ。
締切に追われている漫画家や申告期限間際の税理士が聞いたら、「時間を大切にしなさい!!」って、ブチ切れるレベルのくだらなさです。
だけど、歌の題名が知りたいだけのことで、レンタカーのお兄ちゃんとこんだけ会話ふくらむって、
超楽しくないですか?
ちなみに結局、曲の情報は得られていませんが、この際もう結構です。
*お心当たりの親切な方がいらっしゃいましたら、こちらまでお願いします。
(ちなみに、青字で下線引いただけなので、リンク先に飛ばなくてもそれは、仕様です。)
沖縄にいると、会社でも、ダイビングでも、市場でも、なんでもないところでも、「みんなで笑う」ことが断然多い気がします。
笑うこと、そのこと自体とっても気持ちがいい。
そして、なんでもあたたかく笑い飛ばしてくれる空気の中で、カッコ悪いことや恥ずかしいことも、ネタにしてみんな話せちゃう、そんな自分でいられることが、とてもうれしいんです。
山梨から逃げるように上京してからひと段落ついて、放心状態が続いていた、あのころ。
足を怪我した後、太って人に会うのが苦痛になってしまった、あのころ。
30代も後半に入ってしまって、もう私には楽しいことなんか何もない、人生の楽しみ総量を使ってしまったから、あとは惰性で生きていくしかないのだ、と思っていた。
何かしなくては、と思っても、「したいこと」「過ごしたい人」が、まったく思いつかなかった。
平日は食事に出かけることもなく、会社から帰ると一人でワイン一本。
土日は朝から飲み始めて、焦りと罪の意識にかられながら、海外ドラマを見て夜を待つ。
「夜」というより、寿命を待っていた気がする。
実は、もう終わりにしちゃってもいいかな、って考えることもあった。
やることやって失敗したんだし、思いの残ることもこれといってない。
ただ、ママやパパの悲しみを考えたら思いきれなかっただけ。
島旅に出ている数週間だけは、自分でいられる時間だと思っていた。
マンタナニ、サイパン&テニアン、ティオマン、そしてバリ。
人目を気にせず、評価から解放される。ただそれだけのことで、実は「自分」ですらなかったのかもしれない。
それが今どうでしょう!
日曜ですが、どうでしょう。(すみませんmm)
マンタナニで出会ったダイビングと、もののはずみで転職した会社と、大好きなしんや。
本当に充実した毎日が目の前にある。平日も、週末も。春も、秋も、冬も、夏も。
あのころ絶望満点だった私に、知らせてあげたい。
「40代に片足突っ込んだケド、かなり楽しい毎日だから、安心せい!(痩せてはいないけど、どってことないから大丈夫!・・・だと思う!)」って。
あの出口見えない絶望感は、我ながらかわいそうなぐらいだった。でも、必要だから、ってカミサマが与えたのかもしれないと、今は思います。
高校入って、大学出て、就職して、退職して、馬やって…。
「あの日」まで何の挫折も知らずに、自分の思うようにやってきた。
あのままだったら、どんな幸運にも、感謝する気持ちを持てず、幸運の無駄づかいしてたよ。
そんな私から幸運を取り上げてしまう代わりに、幸運に気づけるようにトレーニングすることにしてくれた、カミサマ。
結構いい上司になれますよ、あなた。
この先どうなるかわからないし、人生設計的には思うようにいってないけど。
惰性で寿命を待ってたあのころから考えたら、今この時シアワセ一杯実感できるだけでめっけもんじゃない?
やりたいことがあって、会いたい人がいて、そしてそれが実現できる時間があるなんて、超ラッキー?
万が一、また絶望ゾーンに入ったらどうしたらいいかっていうと。
ちっちゃなラッキーを見つけて味わいながら、しばらくまってみたらいいよ。
カミサマが、「もうこのくらいでいいよ。well done, Naomi!」って言ってくれるまで。
だいじょうぶ、なんくるないさー :)