クラシック音楽徒然草

ほぼ40年一貫してフルトヴェングラーとグレン・グールドが好き、だが楽譜もろくに読めない音楽素人が思ったことを綴る

オクサーナ・ステパニュック 愛と平和のコンサート@2023.7.12 川越市やまぶき会館

2023-07-15 14:42:06 | 演奏会感想
ウクライナの歌姫オクサーナ・ステパニュックさんとピアノの比留間千里さんのコンサート。
プログラム前半はオペラで
①ベッリーニ 「カプレーティ家とモンテッキ家」より ”ああ幾度か”
②ベッリーニ 「ノルマ」より ”清らかな女神よ”
③グノー   「ロメオとジュリエット」より ”私は夢に生きたい”
④ドビュッシー ベルガマスク組曲より ”月の光” (ピアノ独奏)
⑤モーツァルト 「魔笛」より ”復讐の炎は燃え”

後半はウクライナや日本の歌で
⑥マンシーニ 映画「ひまわり」よりテーマ (ピアノ独奏)
⑦ビラシュ キーウの鳥の歌
⑧ニュクラソプ 森と山を超えて
⑨越谷達之助 初恋
⑩成田為三  浜辺の歌
⑪シュトラウスII ウィーンの森の物語

さらにアンコールとしてカッチーニ「アヴェ マリア」他が歌われた。
この「アヴェ マリア」は実は今回初めて知った。
調べると、この曲の本当の作曲家はウラジーミル・ヴァヴィロフというロシア人。
作曲者不詳として発表したが、いつのまにかイタリア・バロック初期の作曲家カッチーニ作と定着したとのこと。
もちろんオクサーナさんはこのことを知っていて、あえてロシア人作の曲を歌っているのであろう。
それを知っていたら、さらに胸に迫ったかもしれない。
こちらは同曲の2006年の演奏動画。


オクサーナさんは実に広い音域の持ち主で、下はG、上がどこまでか聞きそこねたが、たしか3オクターブ半出せると言っていた。
とすると、こんな感じ?

ふつうのソプラノが2オクターブらしいので、とてつもない音域かつ高音。
もちろんただ高いだけでなく、美しい歌声なのだからスバラシイ!

なお、本公演の招待席に座ったバリっと赤いワンピースを着たご婦人は、あのデヴィ夫人ご本人であった。
夫人はオクサーナさんの活動ならびにウクライナを支援しているそうで、ブチャにも行ったとのこと。
38℃の猛暑の中川越にも来られ終演後もロビーに現れ写真撮影に応じたりしていて、CD購入やウクライナ支援の寄付に勢いがついたのだから、その行動力はアッパレ。

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